11/12/2008

ヨセミテ国立公園



4ヶ月ぶりの更新になってしまいましたが、アメリカで元気にやっております。



ちなみにこの写真は最近やっと行ってきたヨセミテ国立公園。WinXPの壁紙はカリフォルニアのどこかで撮影したらしいですが、この写真もそんな雰囲気あるなと思ってしまったり。

で、

ブログを書くのに少々スタイルを模索したり、今進めているビジネスのことを書こうにも守秘義務的なところで書けなかったりと、まあ色々言い訳してみる今日この頃です。

ガジェット大好きな自分にとって日本で流行る1年ぐらい前に触れるので、日本で話題になるころには自分の中でブームはとっくに過ぎてしまう。例えば、Eye-fiChumbyA2DP
グッズなどなど、一年も前に遊びつくしたので、記事にするタイミングを完全に逃した感じw

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7/06/2008

決戦は7/11金曜日

何もわざわざ 7/11にあてつけるように出さなくてもいいじゃな〜い。

って、何の話かと言いますと、ケータイ以上PC未満のUMPCやMIDの話です。


Apple iPhone3GはUMPCじゃないですが、Willcom D4、工人舎 SCシリーズ、Asus EeePC 900シリーズ、HP 2133シリーズ、 MSI Wind Bookなんかが気になってます。

今、仕事の都合で日本出張中ですが、今週7/11(金)はいろいろ話題の端末が売り出されます。

Apple iPhone3G
Willcom D4
工人舎 SCシリーズ

などが正式に7/11発売となっておりますが、

Asus EeePC 900シリーズなどの発売も気になります。

HP 2133シリーズや MSI Wind Bookは発売されていますが、アキバでも各店舗では「瞬殺」状態です。

COMPUTEX TAIPEI 2008で話題の機種が多くありましたが、AppleもAtom搭載・$1000以下の「iPodTouch Pro」もしくは「MacBook Mini」とか出さないかなー。

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6/15/2008

iPhone 3G



先日のエントリで書いた筆者の予測どおり、SoftBankから出ましたね。



初代との機能的な大きな違いは「3G対応・GPS」ぐらいですかね。まあ、今回の3Gから1国1キャリアというのはやめたようなので、セカンド・キャリアとしてDoCoMoという可能性もなくはないですが。。。

AppleのiPhoneの仕様によると
*UMTS/HSDPA (850, 1900, 2100 MHz)
*GSM/EDGE ( 850, 900, 1800, 1900 MHz)

3G部分のUMTS/HSDPA がDualBandであれば、DoCoMoのため、とも解釈できましたが、Tri-Band対応は世界での同時発売や機種の設計を最小限にするAppleの方針に由来しているのは容易に想像できます。

また、ビジネスモデル的にもレベニューシェアからキャリア・インセンティブに切り替えてるのも注目ですね。

日本での2年縛りの販売価格はズバリ 19200円

と予想しますが、どうなるでしょう。

今回思い切った値下げと見られていますが、実は値上げなんですよね。
初代が約$400で今回が約$200なので、世間では「$200も値下げだ!」と騒がれていますが、キャリアと2年契約前提で、データプランが従来より$10/月 値上げなので、( $40 - $30 ) x 24 - $200 = $40 というわけで、したたかに$40アップでございます。

日本では報奨金が廃止されつつあるので、新規の端末が6万とかするじゃないですか。例えばDoCoMoの端末は2年契約で1.5万割引されても4.5万円。iPhone 3Gの倍以上ですよ。

見た目のプライスインパクトは大きいですが、さあ、いくらになることやら。

発売開始当初は「新し物好き」の20代後半〜30代後半が多く買いそうですが、数ヵ月後 9800円、年末商戦で0円ってことで、日本での普及に弾みがかかるってところでしょうか。

多くの日本人は、やっぱケータイは「2つ折ハンドセット」に回帰、所詮iPhoneもiPodだと1年後には評価されていそうな気がします。

やはりiPhoneはケータイではなくMID ( Mobile Internet Device) だということですね。MIDラインナップでいったら、iPod Touch Pro とか早く出ないかなー、キーボード付き8インチぐらいの液晶で価格は50000円以下だと嬉しいなぁ。

ところでiPodTouchはiPodファミリーの中で微妙な立ち位置になりそうですね。iPhone3Gが本当に2万で出た日には、機能が少なく、「薄い」以外アドバンテージのないiPod Touchが市場的に今の価格をキープできるかどうか。iPhone3Gの登場はiPodファミリーのプライシングにも影響を与えそうです。

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6/02/2008

そっか、オレは編曲家か




たまたまwebで、自分が「編曲家」として名前が出ていたのを発見してしまいましたw


リミックスもちょこちょこやっております。会社を立ち上げてからはメインではやっていませんでしたが、昔からのつながりで今でもお仕事をいただいたりします。

8年ぐらい前に「おニャン子クラブ」のリミックスをやらせていただいたのですが、最近再び収録されたようですね。


リミックスという言葉が世の中に広まって早十数年経ちますが、従来の音楽制作の世界では「 リミキサー ≒ 編曲家 」という位置付けなのです。

というわけで、今日はリミキサー話をお届けしましょう。

4月に発売されたのは、申し訳ないとフロム赤坂 アイドルMIX というコンピ、往年のアイドルのヒット曲集です。

ちなみにAmazonで自分の名前を漢字で検索すると、なぜかポニーキャニオンさんのCDばかり出てきます。

おニャン子クラブのリミックスCDは同時に工藤静香もリリースされ、4曲ずつ収録されています。当時、両方のアルバムのリミックス(編曲)の仕事を依頼されたとき、ディレクターの方に「何曲できる??」って聞かれ、勢いで「何曲でも」って答えたら、工藤静香サイド全4曲とおニャン子クラブサイド2曲をやらせていただけることになりました。

しかーし!

「締め切りどんぐらいすかね?」 と納期を確認すると、

「ん?2〜3週間ぐらいあれば平気?」みたいな。

ガーン!

当時はまだオールデジタルシステムにはできていなかったので、フツーに曲を作ると1曲最低1週間はホスィわけですよ!っていうか、3週間で6曲はフツー無理。。。

だってー、オートメーションのトータルリコールが当たり前になっている昨今とは違いー、シンセやミキサーやパッチングの状態を再現するのは時間がかかり、並行作業は現実的ではありません。

近年(90年代初頭)からのリミックスというのは、ヴォーカルの素材をもらい、それ以外のトラックを編曲しつつ、音も作っていきます。通常、編曲したあとにトラックダウンとマスタリングという2工程が入るのですが、このときの仕事はトラックダウンも含めて完パケを作るものでした。最近の作曲家はコンペの場合、編曲もしてしまって、最終とほぼ同じクオリティまで作ることが要求されます。

なので現代のリミキサーというのは、主メロを除いてほぼ作曲に近い仕事をしているワケです。

一緒に名前が載っている望月は大学1年から大学院までずっと一緒で、DJも一緒のハコでやっていました。彼は今でも「DJもっちー」として活動しています。New Generationというのは当時2人で立ち上げたチームなのです。

彼は、私が作ったトラックを都内の数店舗のハコ(ディスコ、クラブ)でかけてくれて、すぐに客の反応を教えてくれます。自分もDJやってましたが、そういった仕事が入ったときには制作優先でスケジュールしていたので、役割分担がうまくできていました。

で、話を戻すとですね、6曲を3週間で作るのですよ。単純計算で3日で1曲みたいな。友人や後輩に数曲アレンジ手伝ってもらいましたが、工藤静香とおニャン子クラブっていうビッグネームの仕事やらせていただくっつーことで、寝ないでリポD片手にクオリティにこだわって仕事終わらせました。

お蔭様で、「慟哭のピアノで泣いた」とかメールもらって嬉しかった記憶があります。

このときの制作秘話だけで、もう1エントリ書けちゃうのですが、また今度。

現在、リミキサーというのは、作曲に近い編曲(アレンジ)もミックスダウンも、時としてレコーディング、マスタリングも行います。オリジナルを生かしつつ、いかにその持ち味を引き出して別のものを生み出せるかが勝負です。このように、「従来あるものに付加価値を与えていく。」 そんな仕事かなと自分は思っています。

さらにリミキサーの域を超えて、グローバルなビジネスに結び付けられたら、きっと音楽でメシを食っている人たちの助けにもなるかなと考えています。

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4/29/2008

imode.net は ツカエナイ




普段こいつらを持ち歩いているわけですが、

いい加減イヤになってきました。VAIO TZとかMacBook Airとか軽量モバイル持っている意味ないジャーンってくらい重量相殺されますね。

で、結果、持ち歩くケータイはせいぜい2台かなと。



DoCoMo端末はimodeメールで日本の仲間と連絡を取り合うために持ち歩きリストからはハズせないと思っていたのですが、imodeメールをPC上でやりとりできる「imode.net」というサービス を使えば、まあDoCoMo端末持ち歩かなくて済むと思い、しばらく使ってみた感想です。

結果からいうと、

「DoCoMo端末を持ち歩きリストからはハズせなかった」 = 「imode.netは(私にとっては)使い物にならなかった」

原因は

1. Windowsの IEのみ対応
  (Macは論外、Win使っててもFireFoxやOpera、Win版Safariはアウト)
2. Win上のテキストエディタ等で作ったテキストすらコピペできない。
3. 動作が遅い。
4. 海外ではしっかり課金される

また変にセキュリティ厳しくしているところがあって、ログインの際は

A.ケータイにワンタイムパスワードを送信
or
B.ケータイにimode.netにログインしたことを通知

つまり、ログインする際には必ずケータイにメールが飛んでくる。

自分はBを選んでいたが、はっきり言ってウザイです。

「4. 海外ではしっかり課金される」について

実は imodeメールを海外で使う 際には、1通当たり最低50円かかります。

これは送信しても、受信しても 「1通最低50円」です。
(ケータイのimodeアイコンが点滅している間に送受信をすれば「+パケ代」のみですが、ケータイ閉じたり、終話ボタン押したりすれば、imodeコネクションが切れて、次は再課金です。)

つまり imode.netを使っても、海外では文字数が多いメールをやりとりする際や、デコメを使う際にはパケ代で多少トクするかもしれませんが、最低料金50円はログイン通知メールを飛ばすことによって稼いでるわけですね。ドコモさん。

あーあー、iPhone上でimode.net使えるかと思ったんですがねー。

まあ、imode.netはドコモさんにとっては諸刃の剣でしょうね。

PCでデコメ利用を促進して、パケホーダイ未加入者からパケ代を稼ぐことはできるもしれませんが。

いっそのこと、iPhone用 imodeサービスやればいいのに。

ナンバーポータビリティで「端末代と通信費の分離」という意味では、ようやく他国のサービスレベルになってきましたが、imodeのような鎖国モデルはこれからの時代、「オープン化・タダのり経済」の流れからすると、流行らないですよね。

imode.netはそれを改善するきっかけになるか!?と期待していたのですが。


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4/26/2008

アメリカの治安と防犯とエンタメゴコロ - Smile for the camera !

カリフォルニアの犯罪率は他の州と比べると低いほうだと思いますが、それでも日本に比べれば高いです。犯罪に巻き込まれそうになったことをアメリカ人の友人に話すと、みんな口を揃えて

「 Welcome to America ! 」

身の危険もジョークにしてしまうのか!?と。


犯罪に対して慣れているというか、心の余裕があるというか、日本が平和ボケしているのか、考え方を根本から変えさせられる。

まあ、どんな状況でもそれを楽しむエンタメゴコロは大切にしなきゃと思いました。

今回はそんなお話を章立てでお届け。




第一章  アメリカの治安について

5年前のデータで少し古いですが、在米日本大使館の犯罪統計情報 を見てみましょう。

日本と比較すると、アメリカの犯罪発生率は、殺人が約5倍、強姦が約17倍、強盗が約24倍となっています。日本では犯罪が増加傾向にあり、アメリカでは減少傾向にありますが、依然として、アメリカの犯罪発生率は日本と比べものにならないほど高い数値を示しています。アメリカは、安全になってきたといっても、日本と同じような感覚でいると大変危険であると言えます。 [ 在米日本大使館 ]

まあ、犯罪率が日本より高いこと、安全に対する意識を根本的に変えなければいけないことは、うすうす意識しており、それなりに防犯グッズを使っています。



第二章  防犯とエンタメゴコロ

続いて、先日、小さな町に買い物に行ったときの話。

突然ですが、ちょっとアンケート。



あなたはアメリカのダウンタウンからは離れた町の商店街の店のオーナーです。

店に置いてあるものは一つが数十万円以上なので、夜の防犯には気を遣います。

そこで、防犯カメラを導入することにしました。

カメラを設置しただけでは、「防犯」というよりは犯罪が起きてからの証拠を撮る意味合いが大きいので、防犯装置が設置してあることをフロントウインドウに告知することにしました。

あなたならどうする??


A. 「防犯カメラ設置中」 というステッカーを窓の端のほうに貼る

B. セキュリティ装置のアイコンが表示されているステッカーを窓の端のほうに貼る

C. セコムのようなセキュリティ会社のロゴのステッカーを窓の端のほうに貼る

D. 防犯カメラの方を示した矢印を窓の真ん中に貼る

E. 昼間の営業中の外観の問題があるので何も貼らない


私は日本の会社のオフィスを作った頃は、サーバをおいてあったりしたのでCにしましたが、

リテールの店となると事務所の防犯とは少々異なりますねー。



それで、

解答ですが、

上の選択肢にはない





Smile for the camea.

と書いてあるペライチの紙が貼ってあるだけ。

「 Welcome to America! 」 に通ずるなと思わされました。



第三章 フレンドリーなおじさん


実はその店には車を見ようと思って、フラっと入ったときに、何か80'sな感じな店だな〜と思い、よくよく店主をみるとおそらく60後半か70歳台のオジサン。

店の中はカウンターにこそパソコンとプリンターが置いてあるが、それ以外は車屋のはずなのにレトロなアメリカンバイク、時代を感じさせるアップライトピアノ、テーブルの上には果物とちょっとこ洒落た感じ。

店主は友人と思われるオジサンとお茶を飲みながら楽しそうに談話している。

自分を見つけるなり、陽気に話しかけてきてくれた。


一見して日本人だとわかったのか、定番の

「Are you Japanese? KO-N-NI-CHI-WA! ARI-GA-TTO-GO-ZA-I-MASU !」

こちらで生活していると、よく中国人に間違われるのだが、そのオジサンは一見して日本人と見破った。

普通のアメリカ人にしてみれば、日本人と中国人と朝鮮人は区別がつかないのが普通なのに。

「で、何か探してんの?」と

ちょうど店の中にあった車種にも興味があったので、

「これエンジンルーム見ていい??」というと喜んで見せてくれた。

しかし、少々放置プレイ気味でバッテリーが死んでいた。

そこから、バッテリーを交換したりといろいろその車を見るのに時間を費やしたのだが、値段の話になったときに、実はパソコンが調子悪いと。値段とかはこのパソコンの中の「ナンチャラカンチャラ」で管理してるんだと。

「ちょっとこれ見てくれないか?これ動かないから、最近車が売れてないんだ〜!ガハハ」

いや、おじさん、笑い事じゃないだろうと、思いながら診てみることにした。

結果からいうと、アプリが入ったディレクトリを何かの拍子で消したらしく、自動車販売用アプリが開かなくなっていた。エラーとパスの情報を元に原因がわかったので再セッティングにとりかかる。

「でも、おじさん、これって車の原価とかいろいろな情報が丸見えなんだけど」って言うと、横にいた友人のオジサンが「この店主とは長い付き合いだが、とても正直で信頼できるヤツなんだー!ガハハ!」と。

うん、確かに信用できるおじさんだなと(笑)

自分がキーボードをカチャカチャやっていると、友人のおじさんと「タバコ吸うかね?」とかすすめて来る。「いやタバコ吸わないんで、いいですよと」言うと、

「おおー!キミは New Generation だね〜。」と。

(うん、確かに俺は New Generationっていうリミックスチームをやっているがと 内心笑ってしまった。)

パソコンの再セッテイングに時間がかかることを察したのか、おじさんたちは店の外にタバコを吸いに出てしまった。俺一人店に残して。大切そうな書類とか机の上にあるのに。

で、さらにキーボードをカチャカチャやっていると客が入ってきた。その店は入り口が2つあるので、おじさんたちが出て行った入り口以外からも客が入ってくる。

「アンタ、店主?」

いやいや、どうみても俺はこの店のオーナーには見えんだろっと。

で、おじさんを呼びに行き客が来たことを知らせる。

客が帰る頃には、修復も終わり、

「おじさん、動くようになったよ」というと、

「おー、ジャパニーズはジニアスだよな〜」と友人と感心している。
いやいや、そんなことはないと言いながらも、喜んでくれたからよかったなと思い、出してくれた紅茶をすすった。

どんなときも終時「笑い」を忘れない。(大阪のツレのようだ。)



うん、このオジサンなら Smile for the camera ! と犯人に言うなと確信した瞬間だった。


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4/18/2008

web 3.0 Noise Filter



web2.0が「集約」であったとすれば、web3.0時代に必要なもの−集約
されたもののなかから「本当にあなたが欲しい情報」を抽出するのを
手助けしてくれるプラグイン - の登場です!



* 本当はエイプリル・フールに公開しようと思っていたのですが、
まんざら嘘でもないのですけど、ネタです。

web2.0 とか 3.0とかバズワードっぽく使うのがあまり好きではない。
web2.0の次というかwebの未来を表す言葉としてweb3.0が適しているか
どうかということはさておき、現時点で人に説明するために最適な言葉
かと思い敢えて使おう web3.0。

googleが無名の頃は、程よく自分の欲しい情報がかなり高い確立で
手に入った記憶がある。

私はここ最近は音響エンジニアリングを嗜んでいたこともあって、
これからのwebの未来を音響エンジニアリングのテクノロジーを
使って何が出来るか考えることが多い。

サーチエンジンがユーザの求める結果を返すことは、求める情報群を
「信号」に、不必要な情報群は「ノイズ」に例えると、S/N(信号
対雑音比)を良くすることともいえる。

今、研究しているのはweb3.0時代の到来に備え、「あなたが欲しい
コンテンツ」を見つけ出すのを手助けするプラグインだ。

現在の音響分野におけるノイズリダクションは軍事技術の応用もあり、
我々が想像しているよりも進歩している。

「メタルテープ・クロムテープ」と聞いてピンとくる方は、私と同じ
70's〜80's時代にカセットテープでレコードからダビングに
勤(いそ)しんだ経験 を持っているかたですな。レコードから録音
しているときなんか、家族に「し〜っ!!」とか言って会話ノイズが
入らないように苦労したものでした。またノー マルテープ特有の
ヒスノイズなんかにも悩まされました。

そんな当時、「ドルビー」ってありましたよね。現在は
ノイズリダクションというよりは、音場プログラムの方をやってますけど、
まあ詳しくはググってください。そのドルビー、当時ヒスノイズを消して
S/N比を上げる技術として画期的でしたよね。
まあ、高域も曇っちゃってたんですけど(笑)

あんな感じでweb上の情報もノイズフィルタリングすれば、欲しい情報を
抽出しやすくなりますよね。スパムフィルタリングなんかは正に
「webノイズリダクション」の第一世代でしょう。

先日の「平均化されていく世界」のトピックの延長でもあるのですが、
中心極限定理的な考えをすれば、リアル世界とweb上の世界でwebを
使用する人口が今後増加してリアルの人口に近づくという仮定のもと、
ノイズリダクションに「正規分布」を用いて。。。。。

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4/16/2008

平均化する世界



今回、日本とアメリカを短期間で行ったり来たりする機会が
あったので、そこで感じたことを書きたいと思います。



こんなこと考えたことありませんか??

今、自分が好きな物事がありますか?趣味でも仕事でも構いません。

それは、何ですか??それは世界で何位ですか?


その好きな物事は、「知識レベルが深いこと」が有効なのか、
「経験の深さ」が有効なのかわかりませんが、どちらにしても
「その道」でランキング(順位付 け)できますよね。

ランキングされるものもありますし。例えば草野球で優勝したとか、
コレクション数で世界一になったとか、壷を作らせたら日本一とか。
オリコンで1位になったとか。

その「自分が好きなこと」について「そのランキングを知る」ことは
継続のモチベーションにもなりますし、優勝祝いなどイベントの
きっかけにもなりますよね。

別の言い方をすれば、ランキングは「経済を動かす一つのきっかけ」。

まあ統計の業界の話ですが、そういった「一位」というのは状況や
前提を変えるだけでいくらでも「一位」を量産できるので、その人
が求める一番と異なることが多い、というか広告戦略的に踊らされる
人が多いといったほうがいいでしょうか。

映画の宣伝文句なんかいい例ですよね。「全米なんとか数ナンバー1」
輝いた映画!とか、新しい映画が出てくるたびに何とかナンバーワンを
謳っているのは、前提条件を変えているだけなんですよね。

一番にこだわる人は、前提条件を変えればいくらでも一番になれます。

数年前、携帯電話は日本が「一番」進んでいるとよく言われましたが、
そのときは何について一番なのかいまいち実感がわきませんでしたが、
今は感じることが出来ます。

以前も書きましたが、日本は0(ゼロ)から1(イチ)を作るのは
苦手ですが、1から10にするのは得意ですね。量産という意味では
なく、一つの「品質」を高めるという意味です。

それは海に囲まれ鎖国という時代を経て、焼け野原から立ち上がった
ハングリー精神で培われたものなのかもしれません。高度成長期の
日本をみると一つの物事に必死に取り組んで「作り込み」をした結果、
いつの間にか「品質を高める」ことになっていったのではと考えます。

日本では、クリスピークリームドーナツとかマクドナルドとか、いい例
ですね。こちらのモノと比べると「ものづくり」がやはり丁寧で日本の
方がおいしいです。(私が日本人だからそう感じるのかもしれませんが。)
車に関してもまだ上位だと思います。家のつくりとか見ても、日本の
「ものづくり」は丁寧ですね。

こちらで生活していると、話題がついつい「今の日本は〜」とか、
「日本をよりよくするには〜」といった話になります。こちらの著名な
方々の著書を拝読して も、日本人としてのアイデンテティを大切に
しているなと感じることが出来ます。それが仕事のモチベーションに
なったりしているのですが。

情報化が進む以前の時代は、上に述べたような「ものづくりの丁寧さ」
などで世界の中で「尖る」ことができましたが、これだけインターネット
で情報共有が進む、つまり平均化される世界の中、日本は、自分は、
あなたは、何で尖ることができるのでしょうか。

他人と同じことを美学としてきた日本。

今、個人個人の個性を尊重することを大切にしていかなければと思う
今日この頃です。

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2/14/2008

コンテンツというデータ

実は音楽を作る側の人間として、世間で「音楽」を「コンテンツ」と
呼ばれることに抵抗を感じてしまいます。

今日は、「作品」ではなく「コンテンツ」と呼ばれるようになって
しまった音楽の話。



コンテンツ とはIT用語辞典によると、

デジタルデータで表現された文章、音楽、画像、映像、データベース、
またはそれらを組み合わせた情報の集合のこと。


私は小学生3年生の頃に初めてコンピュータ言語に触れました。
任天堂のファミリーベーシックです。

ファミリーベーシックの記憶媒体はカセットテープだったのですが、
その後、NECのPC-8801mkII FRを触るようになり、プログラムの
記録メディアがフロッピーディスクになったときのカルチャーショックを
今でも覚えています。

この辺の詳しい話を書くと 長くなるので本日の要点だけ書きます。

当時、PC-8801mkII FRには、音楽とCGが同期したデモディスクが
付属していました。このデモを見たときに一つ、「ふと思ったこと」が
あります。

「この地球上のすべてのもの、例えば、車の場所、スピード、人の位置、
話している内容、ありとあらゆるこの地球上の情報を1秒間記録するのに、
どれだけの容量が必要なのだろう?このフロッピー何万枚分になるんだろう?」

当時、2Dのディスクは確か320KBだったので、自分の知っている限りの知恵を絞って、一人(一台)当たりに必要な情報量と、車の台数や、自然の木の本 数など、、、、、図書館で統計データを調べて算数しました。新しい記録対象が次々思いつくし、知っている単位はKB (キロバイト)だけなので、とてつもない桁になったりと、答えが出なかった記憶があります(笑)

なぜ iPhoneの写真を使ったかというと、単純に地球のイメージが欲しかったから(笑) このような地球の写真を見ると、幼い頃を思い出して、地球上のあらゆる情報の記録に必要な情報量を計算したくなってしまいます。

PCが普及する以前は、静的なその状態の記録だけを考えれば済んだのですが、PCはじめデジカメ、ビデオ等、デジタルレコーダが普及するにつれ、先日のエントリ>で書いたように、世界レベルで個人個人がコンテンツを生み出せる状況になってきているため、一人あたりが生み出す情報量は日増しに増えています。





Fig-080214

ここに示した図 (Fig-080214)は、2006年度のうちの会社の事業説明会のために作った説明資料です。
映像に関してのモバイルコンテンツとHD (Hi-Definition)コンテンツの予測みたいなことを書いていました。

これからのコンテンツは、家や映画館などそれなりに設備が整った環境でじっくりと視聴する高解像度のものと、気軽に視聴できるモバイルコンテンツの2方向 に進むと思います。もちろん、モバイルコンテンツもHDのベクトルに近づくとは思いますが明確に分かれていくと思います。

モバイルコンテンツの本質は、「いつでも・どこでも・誰でも」というところにあると思いますが、同時に「質より量」のような感じになってしまっています。 「いつでも・どこでも」という瞬間的な欲求を満たすだけの「コンテンツ」はいわゆる消耗品であり、そのときの人間の欲求が満たされれば捨て去られる運命に あります。

そのような消耗品にDRMをかけようとしている日本の業界の姿は、意味もなく「既得権益を守る」ことに必死ですね。DRMをかけてまで守る「作品」はどれ だけあるのでしょうか。そのときだけの流行に流されたり、一時的な欲求を満たすだけでなく、「本当に良い」ものはいつまでも残り続け、「作品」と呼ばれる ようになります。

このような「作品」と呼ばれるような秀逸なものを作り上げるには、多くの人の協力が必要だと考えます。

昨今、PCがあれば一人でもある程度の形にできてしまうので、ある程度のクオリティで世の中にリリースされてしまう消耗品音楽が増えています。映画のよう に脚本家、監督、カメラマン、キャスト、CGスタッフ等、役割分担をして、それぞれの分野で最高の能力を発揮しないと「作品」が作れないのと比較すると、 その違いがよくわかります。

現に、作詞、作曲、編曲、ミックス、マスタリング等、役割分担された作品は長く残り続ける傾向にあります。音楽って、「詩」が心に響くものもありますし、 「メロディ」が頭に残るものもありますし、もちろん両方が融合しているものも多いですよね。音楽は何か人間の感情を揺さぶる力を持っています。それにもか かわらず、PCが普及し携帯電話が一人一台持てる国では、感動が薄い音楽が溢れる時代になってしまいました。

そのため先進国では、音楽産業がコンテンツという消耗品 (筆者はインスタントミュージックと読んでいる)を作る産業になってしまった気がします。0(無)から1(有)を生み出すように創造するのではなく、放っ ておけば0になってしまう1を数多く作る産業になってしまったのかもしれません。モバイルというのは人を便利にする一方で、本当に大事な「もの」を衰退さ せてしまう諸刃の剣でもあることを心に留めておかなければならないと思っています。

そんな「消耗品の音楽しか聴いてないな」と心当たりがある方は、ぜひクラシック・コンサートに足を運んでみてください。音楽とは「耳だけで聞く」のではな く、「体で感じ」、「心に響く」ものであることが実感できますよ。モバイルで瞬間的な満足を得るのとは違って、長く感動が残ります。私なんか、クラシック コンサートの映像を見ているだけでも、「じわっ」とくるものがあります(笑)

このように、人の心を動かすことが携帯電話上で実現できないかと日々考えています。
(この第一弾が、「ケータイでもCDのように、こんなキレイな音がでるの〜!?」という、ケータイ向けリマスタリング技術の追求でした。)

モバイルでも「長く心に残るような体験ができる方法」を模索する私のアメリカでの活動はまだ始まったばかりです。
そんな本質に注目してこそ、ビジネスチャンスがありますよね。

これからは 「いつでも・どこでも・だれでも」手に入れられるオンライン&オフライン・コンテンツと、「今だけ・ここだけ・あなただけ」経験できる体験の融合によってコンテンツビジネスは活性化していくのではないかと考えています。

つまり音楽の例で言えば、ipodなどのデジタルミュージックプレーヤで再生できるデジタルデータやCD&DVDなどのオフライン(パッケージ)と、その アーティストのライブや公演に行くという体験の融合によって音楽産業は発展するでしょう。著作権などの権利処理がキーになっていくと思いますが、国や政府 などの壁を越える方法、アーティストに対する正当な分配モデルがうまく構築されるにはまだ時間がかかると思われますので、それまでは混沌とした状態がしば らく続くと思います。

これらがうまく処理されて初めて長く残る「作品」になっていくでしょう。

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2/07/2008

Simple is best 〜モノゴトの本質〜

シンプル イズ ベスト

本質的に重要なものが長く残っていく。

自分が好きなSONYに思いを馳せて、任天堂との競争から窺い知れる私達に必要なものは何なのか考えてみた。



つらつらと書き綴っているため読みづらい箇所もあるが、ご容赦いただきたい。


先日の「 iPhoneが日本の携帯業界に及ぼす影響 (ユーザ編)」というエントリでも書いた。
危機感を持って仕事をしなければ日本に明るい未来はないように感じている。

不安を煽っているわけではない。事実を客観的に述べただけなのである。例えば、PCの生産拠点は中国、iPod、DS、PSP、携帯などのデジタル・ガ ジェットは台湾で量産され、それらの機器に使用されるコア技術の大半はアメリカとヨーロッパが特許を持っている。バイオテクノロジーに関する特許もアメリ カ、プログラマはインド。

もはや日本は注目されていない。ここ数年のGDP世界ランクの転落ぶりには悲しいものがある。
では、国際社会で負けないためにはどうすればよいのか?

自分の好きな言葉の一つに「古きを訪ねて新しきを知る」という言葉がある。
悩んだときには、「古きを訪ねて」みよう。

ソニーの友人の話によると、社内では昔の話をするのはやめようという雰囲気になっているという。おいおい、いきなり「古きを訪ねちゃダメビーム」です か?? そういえば私が以前勤めていた会社でも「新しいものを作るときには以前のクリエーターの実績にしがみつかず、従来の発想を壊し、斬新な発想でモノ を作り出そう」とよく言われたものだった。

つまり、従来の成功事例という表面的なものに囚われるのではなく、従来の考えを壊す際も「人間にとって大事なものの本質とその先にあるもの」について考えなければいけないということ。

ソニー創設者の一人である井深さんはエンジニア畑の技術の人というイメージが強かったのだが、会社創立時の設立趣意書の文章を読むと、井深さんは改めてクリエーターであったのかと思いを馳せる。

会社創立ノ目的として「日本再建、文化向上ニ対スル技術面、生産面ヨリノ活発ナル活動。…戦時中、各方面ニ非常ニ進歩シタル技術ノ国民生活内ヘノ即事応用………国民科学知識ノ実際的啓蒙活動」

また1946年5月7日に行われた東京通信工業の設立式で
「大きな会社と同じことをやったのでは、我々はかなわない。しかし、技術の隙間はいくらでもある。我々は大会社ではできないことをやり、技術の力でもって祖国復興に役立てよう。」
と語ったという。

これらの理念は技術者にとって魅力的であるがエンジニアの欲求を満たすだけの自己満足でとどまらず、最終的には日本再建のことも考えるなど、「本質的に大 切にすべきもの」がシンプルに纏められている。戦争という、生きるか死ぬかという厳しい時代を生き抜いた人々の考えというのは、「マズローの要求段階説」 の最初のレイヤーから真剣に考えている。

私達の世代だと、生きることには不自由せず食べ物に関しても豊食の時代を過ごしてきてしまっているため、本質が見えづらいのか??(この件に関しては、また別の機会に投稿する)

最近の大企業がリリースするプロダクツやサービスは、兎角高機能化・高画質・高音質化に走っているものが多く見られる。私から見ればエンジニアの自己満足 や、無意味な広告戦略のための無意味な数字の羅列と過剰表現にも見える。マズローの要求段階説で言えば、途中からしか考えておらず、肝心の土台がない。


デジカメ − L版プリントに必要な画素数はせいぜい300万画素なのに、高画素数化で争っているところがある。

映像 − ハイビジョンは確かに美しい。フルスペックHDは技術先行でコンテンツが追いついていない。そもそも、HDコンテンツを必要としている人は人口のどれだけの比率がいるのか??

音楽 − オーディオインタフェースでは192kHz-24bit、ヘッドフォンなどでは再生周波数100kHz、といったものも見受けられるが、字のごとく音楽とは本来「楽しむ」ものではないのか??

ゲーム − ゲーム機は暇をつぶしたり、楽しんだりするもの。高画質化・高音質化する必要があるのか??


ゲームの高画質化・高音質化の必要性については、任天堂の岩田社長の言葉がそのすべてを物語っている。


「(一般消費者の)ゲームへの無関心が最大の敵だ。」


ソニーをライバル視していないわけではないと思うが、技術に注目しているのではなく、本質的なことを捉えている良い例だと思った。Wiiに使用されているプロセッサは最新のものではないし、PS3のパワーと比較すると少なく見積もっても数倍以上の差がある。

「とても高性能なプロセッサを作りました」 -> 「だからHD対応の高画質のゲームを作りましょう」 というのはエンジニアの自己満足に走ってしまい、ゲームをやる人がどれだけ高画質なものを求めている のか、またゲームをやらない人は何を求めているのか、本質を見誤ったのかもしれない。ここでいう本質とは、結果としてわかったから言えた結果論としての 「本質」なのかもしれないが。。。

まあ、そうだとしても、任天堂はソニーのプレステ1〜2で苦戦を強いられている間、ゲーム機を売るために「ゲームをやらない人々」を増やすためにはどうし たらいいかということを危機感を感じながら考えていたはずだ。任天堂はなかなか新しいものを導入しようとしない風土だと知り合いに聞いたが、そういった厳 しい状況下でも本質的に必要かつ斬新なものを慎重に取り入れているからではないだろうか。それは人材に関してもそういうポリシーらしく、中途採用などは新 卒採用に比べて極端に少ない。そんな任天堂の従業員一人当たりの売上高はトヨタやgoogleを軽く凌駕している。

会社の規模がある程度大きくなると、会社として「Going Concern」という使命がある以上、ベンチャースピリットのような考えは希薄になっていってしまうが、任天堂はうまくバランスを保っているところを見 習いたい。また、岩田さんという若い方に社長の座を譲った山内さんの判断も尊敬に値する。

ソニー井深さんの設立趣意書や、任天堂の山内さん、岩田さんに学べるものは、「厳しい状況下でも本質を見据え、果敢に新しいものを作ろうとする心構えと、目先の問題だけに囚われずにあるべき姿をもとに大きな目標をたて、常にそれを追求していこうとする姿勢」である。

一見複雑そうな問題も、分解して考えればシンプルなものに落ちるはず。

シンプル イズ ベスト

本質的に重要なものが長く残っていく。

自分も日本人として生まれた誇りを胸に抱きつつ、これからの未来、本質的に重要なことを捉えて仕事をしていければと思う今日この頃である。


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1/27/2008

モノを書くこと

ブログで書くことが日本でも当たり前になってきたが、今日はその「書くこと」について少々考えてみる。

ブログを書くこと、SNSでカキコすること、Twitterでつぶやくこと。「web上で書く」ことに変わりはない。

日本のニュースを見ていると「ブログ炎上」が話題になるが、なぜそういうことが起きるのか?日本語でしか書いていないのであれば、ほぼ日本人しか読まないと思うが、そもそも「web上で書く」というのは、自分が想像しているよりも”はるかに”多く、また想像もつかないような価値観を持っている人たちにも読まれるということを意識しなければいけない。ブログを炎上させられてしまう人々は、その価値観や倫理・道徳といったことがフツーの日本人のそれらと違うことや、内輪ならウケると思っていたネタが世の中に出たら叩かれるといった塩梅ではないだろうか。

そもそも「炎上」するのは議論が活発化している場合もあるので、ポジティブな面もあるとおもうが、「炎上」というネガティブな表現を使ってしまうあたりが議論に慣れていない日本文化の現れなのだろう。

学校教育でも、国語+道徳+情報倫理みたいな感じで議論とwebライティングを取り入れればいいのに。でも、今の日本の状態ではしばらく先だろうな。せいぜい掲示板で陰口を言い合うネット版いじめみたいなweb利用なのかなぁ。そうしたらいじめられた子はネット嫌いになったりして。

ところで、ブログ炎上などが話題になり始めたのは、誰でもweb上にテキスト・写真・音楽・動画といった情報を簡単にしかも無料で発信できる世の中に急速になりつつある歪でもあるように思う。情報を発信した本人は、個人情報を特定されて命を奪われる危険を背負うリスクまでは想像しないと思うが、非道徳的・偽りの情報を発信された企業などは多大な損害を被るリスクがある。

一方では、出会ったことがない人でも、その人の考え方や過去の経験を知ることができるので、コミュニケーションを図る上では非常に有効だ。

でも、Twitterはゆる〜い「つぶやき」だから、そんなに心配しなくてもよい、と侮ってはいけない。その「つぶやき」はすべてアーカイブされているので、その人の行動パターンや嗜好などが後々わかってしまう。

SNSもリアル世界の本当の自分のことを書く人もいれば、全く違う人格をweb世界に作り上げる人もいるだろう。USでは自分の子供をいじめられた親が、いじめた子供に対して異性のフリをしてSNSで近づき、自殺に追いやった例まである。また、「mixi疲れ」のように、本人のライティング能力を超えて必要以上の更新を迫られて突然書くのをやめてしまうのも珍しくない。むしろ、更新するネタがないから毎日の食事の写真を撮る人も多いのではないだろうか。それはそれで、その人の好き嫌いがわかるから面白いのだが(笑)

このように、「web上で書くこと」というのは、少なからず社会や人に何かしろの影響を与えている、もしくは今後与えるということを意識しなければいけないと思う。

私は理系なので、書く文章の中に専門用語や特殊表現が多くなってしまう。つまりITリテラシーがある程度ある人向けに書いている部分もある。(ITリテラシーがない人でもわかるように書いてもいいのだが、例えが多くなりすぎて書く量と時間が大幅に増えてしまうため、このブログは割り切って書いている。)

というか、テキストマイニングして、ブログのタイトルの横にでもITリテラシー何個星とか、金融リテラシー何個星とか自動で表示するプラグインでもあれば理解の助けになるのかな。

「あなたの投稿する記事は道徳的に批判を受ける可能性のある表現や写真を含んでいます」みたいなチェックエンジンを作ってもいいかも。未成年向コンテンツフィルタは大人の余計なお節介かもしれないけど、このチェックエンジンはwebライティング経験が浅い日本人にしか受けないかな。

まあ、読者がどれだけ真剣に読んでくれているかは別としても、「web上で書く」ことっていうのは、書いた本人が思っているよりも影響力があるってことですね。

しかし、内閣府の「インターネット上の安全確保に関する初めての世論調査」結果が発表されましたが、うーん。日本は大丈夫かと思ってしまう。

自分が海外にいるから、その状況が大げさに見えるだけなのか?
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