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1/11/2012

Drikin TVに出演させて頂きました

最新のTech系ニュースやガジェット話をサンフランシスコ在住のエンジニア @drikin 氏と @miyagawa 氏がお送りするビデオポッドキャスト drikin tvに出演させて頂きました。

番組中で省略しました私の音楽業界〜ゲーム業界への経歴は 渡辺千賀さんの「はたらけシリコンバレー」をご覧いただければ幸いです。
実際制作した曲の一部は SoundCloud にアップしてあります。
ディスコグラフィーの一部は Discogs に誰かがリストアップしてくれました。

今年も drikin tvは要チェックですぞ!

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11/16/2009

MacのSSD事情



ここ10年ぐらい 個人的に(Local) Storage Device動向を追っている。

速度のパフォーマンスが必要な理由から、15000rpmのハードディスクやらRAM Diskやら使ってきたが、Solid State Drive (SSD)は速度と容量とコストを考えた時に、自分の中では久々のBreakthroughであった。

そんなSSDが、ようやく現実的な容量で普及し始めたので興味を持ち始めた方々も多いと思い、ここベイエリアで割と楽に手に入るSSDでベンチマークしてみた。


SSDの豆知識

 まず、はじめにSSDの説明を軽くしておこう。ここではコスト的にMLC SSDに絞って話を進める。SSDのメーカーには色々あるが、内部的には

* フラッシュメモリ・コントローラ
* キャッシュ用DRAM
* NANDフラッシュメモリ

の部品が重要だが、性能を左右するのはフラッシュメモリ・コントローラである。そのコントローラでカテゴライズすると、

* Indilinx系
* Intel系
* Samsung系
* JMicron系
* 東芝系

といった感じに大別される。

JMicronは、USB-SATAコントローラーなどいろいろ手がけているが、2年ほど前にSSDがPCパーツとして出来た黎明期のコントローラ・メーカとして有名になった。

しかし、JMicron JMF602チップの「プチフリーズ(通称:プチフリ)」と呼ばれる致命的な問題で、悪名高きSSDコントローラ・メーカとしてレッテルを貼られ、現在汚名返上ステージである。

一方Samsungは、もともとVAIO や MacBookAirのSSDモデルのパーツを供給しており、若干のプチフリ現象がありつつも、JMicronほどはひどくなかったため人気はあったが、ドライブ単体パーツとしては手に入りずらかった。

その「プチフリ」問題を解消することが一部マニアの間で熱望されたタイミングで出て来たのがIndilinxとIntelだった。

東芝も2009年始めのCESで製品発表をしながら、パーツ市場に製品が出て来たのはここ数週間の話である。

現在、Appleストアでカスタマイズして内蔵されるSSDはSamsung製か東芝製のどちらかである。両者とも信頼性とパフォーマンスといったバランスを考えると、可もなく不可もなくといったところだ。

ここベイエリアで現在パーツとしてSSDを手に入れるためには、ローカルの店としてFry'sかCentral Computer Systems、もしくは通販だが、Google Product Searchで出てくる店で在庫している店は意外と少ない。日本の秋葉はやはり品揃え豊富で懐かしくなる。


ベンチマーク結果

早速ベンチマークを取ってみた。



パフォーマンスを追求するということで、光学ドライブは外し、代わりに2.5inchデバイスを内蔵出来るマウンタを使用している。

ベンチマークを取った環境は以下の通り。

--------------------
XBench 1.3
MacBookPro 5.2
Memory 4GB
OS 10.5.8 (9L31a)
--------------------

Intel x2台, x4台のみ以下の環境
--------------------
Mac Pro 1.1
Memory 9GB
OS 10.6.1 (10B504)
--------------------



Fig. 1 : SSD比較 

( グラフは暖色系が書込み、寒色系が読込み、それぞれ薄い色が4k、濃い方が256k 、クリックで拡大)

一番上のSuperTalent製FTM20GK25Hは約一年前の製品で、例のプチフリJMF602チップである。ランダム書き込み(4k)が他に比べて極端に遅いのがプチフリの原因だ。

このベンチマークではわからない項目として、コンスタントにどれ位の速度が出続けるかというのも重要なのだが、Intelが強い。その他のIntelの特徴として、ランダム書込み(4k)が際立って優秀である。他のSSDはどれも10MB/sなのに対して6倍ほど出ている。現在、Intel製のSSDは製造プロセスが50nmの第一世代G1と、34nmの第二世代G2の両方が市場に出回っているが、もちろんG2の方が性能がよいので、購入する際はご注意を。

次に、Frysなどで簡単に手に入るPatriotのTorqxは、コントローラはIndilinxのIDX22(Barefoot)でOCZのVertexとほぼ同じである。ただ、総容量の違いで速度に違いが出ている。多いほど良いのは、IntelもIndilinx系も共通のようだ。

ベンチマークから分かるように、Indilinx系250GBはシーケンシャル読み書きに強いが、別の検証をすると、コンスタントにこの速度が出るわけではなく平均すると数字は下がる。



Fig. 2 : SSDとハードディスクの比較

次に、「SSDなんて高ぇよー。HDDで十分だ。」という人のためにHDDとの比較をw
現在、2.5inchで速度を求めるとすればSeagate製の7200回転ドライブ、容量を求めるとすればWesternDigital製の640GBになるのだが、それらと比較したグラフがFig.2である。3.5inchの1TB越えHDDならシーケンシャルで100MB/sぐらい出るのだが、2.5nchだと70MB/sぐらい。ランダム(4k)に関しては、まさにハードディスクの弱点である。



Fig. 3 : SSD単体 と RAID 0の比較

私はMacBookProに内蔵させるために、必然的に2.5inch x 2 が 内蔵限界なのだが、興味本位で3.5inchエンクロージャに2.5inchを2台収容でき、RAIDコントローラを内蔵のステキ(だと思った)Patriotから出ている製品も試した。結果から言うと、SiliconImage社製の廉価版RAIDコントローラを使用しているせいか、読込みに関しては単体使用時より遅くなり、ランダム書込(4k)が若干改善するが、Intelドライブ単体にもほど遠いので、結局却下(笑)




で、Disk UtilityによるソフトRAID 0 (ストライプサイズ:32k)のデータが集まったので比較。ソフトRAIDのせいもあり、全ての項目がリニアに増えるわけではないが、MacPro上のIntel SSD2台、4台の数字は驚異的。
(Special Thanks : naan studio,Inc.)

体感的な個人的指標の一つとして、アプリ起動時にDockのアイコンが何回跳ねるか(笑)があるが、もう何回とかいうレベルではなく、SSDでRAID組んだらアイコンが跳ねる頂点に行く前にはアプリが立ち上がる。

総評

検証結果を私的経験も踏まえてまとめると、普段、ブラウザやOffice系アプリをメインで使うなら Intel SSDがオススメである。やはりランダム書込(4k)が際立って優秀なのと、読込みに関してもコンスタントに速い。現在のIntel SSDの容量は160GBが最大なので、光学ドライブを外してHDDを補助で入れるのもありだろう。このSSD+HDDハイブリッド構成が、コストとパフォーマンスのバランス的にはベストのように思える。本体の起動時間もHDDの半分程度の30秒前後だった。

もし、FinalCutやLogicのようなクリエイティブ系アプリをメインで使用するなら、シーケンシャル読み書きが優秀なIndilinx系を選ぶといいだろう。こちらも本体の起動時間はIntel系と変わらず30秒前後。

現在、私のMBPはIndilinx系のVertex 250GB 2台のRAID0で落ち着いている。アプリの起動含め、全てがキビキビ動いて快適である。唯一、本体起動に関してはソフトRAIDということもあり単体よりも遅いが、それでもHDD単体よりは速い。

あと、想定はしていたが予想外に快適な要因が2つ。パームレスト部分がHDDほど熱くならないのと、音が全くしない。普段使用する分にはCPUのファンも低回転で 環境の暗騒音の方がむしろ大きいので本体から全く音が聞こえてこない。いかにHDDの回転音が大きかったかを再認識した。

もう、HDDには戻れないw


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10/12/2009

最近のサウンド技術(Time Exp/Comp)

JTPAのギークサロンに御来場いただいた皆様、ありがとうございました。

テンポのプラマイ10%が、商用クオリティで許されるクオリティかどうか半信半疑の方も多かったので、デモをアップしておきます。


サウンド・プロセッシング技術は年々向上しており、音程を保ったまま時間を長くしたり(Time Expansion)、短くしたりする (TIme Compression)技術は現在の音楽制作、映像制作でかかせないものになっています。

ギークサロンでお話したように、ゲーム開発、映像関連では音楽制作は全体の行程の中で後ろになりがちです。臨場感を出したり、演出の効果を最大限にするためにはどうしてもタイミングを合わせる必要があるため、何も決まってない状態から音を作るのは難しいという理由があります。

またスケジュールの都合上、絵が出てきてからサウンドをすべて仕上げるまでの期間もそれほど余裕が無い場合がほとんどです。声優のセリフや、ボーカル、ギター、ドラム、サックス、ピアノ等々、プロの生演奏を入れたい場合はアーティストの予定を調整したり、収録スタジオをブッキングしたりと、一回収録するだけでもなかなか手間がかかります。

そこへ「ごめん、尺(長さ)変わっちゃったんだよねー」
と言われることも頻繁にあります。

また、過去の例でこんなこともありました。ある海外アーティストのアルバムのマスタリング作業中、収録する曲のうち1曲だけ、どうしても他の曲とのテンポのバランスがとれないから、1曲丸ごとテンポ変更したいとディレクターが言い出しましたが、もしそれを実現しようとすると海外のレーベルと連絡をとり、作家、アーティストとテンポを変更するため収録をやりなおす交渉をしたり、その再制作の期間を調整したりする必要があり、なかなか時間がかかるものなのです。しかも、最近のマスタリング作業は発売1ヶ月前にギリギリ行われるなんてのはザラなので、もしその1曲のテンポを変更するとしたら確実に発売延期=レコード会社的にはあってはならない事故になります。

そこで、私が担当した際に、一般的に世の中に出すクオリティと、そのアルバムの他の収録曲との音質バランスを考え、「これぐらいまでなら変更できる」とマスタリング作業中に2mix(最終的に1曲になっているデータ)に対して、テンポ修正、その修正でアラが出たところを手作業で細かく修正し、事なきを得たという苦労話がありました。

このように、現代の音楽制作ではかかせなくなっているテンポ変更のサウンドプロセッシング+修正を施したテストデータをお聞きください。(テストに使用している曲は以前私がプロデュースしたアーティストの曲で、公開の都合上 mp3-Stereo256kbps-Mono128kbpsに圧縮してあります。また、再生にはQuickTime が必要です。)

 ボーカル(オリジナル・ピッチ)

普通はテンポを変更すると、カセットテープ(古っ!)のように音程も
 このように上がってしまったり、

 このように下がってしまいます。


それをうまく処理すると、以下のようになります。
 ボーカル(テンポだけ10%速くした版)


 ボーカル(テンポだけ10%遅くした版)


次に、Time Expansionの影響をわかりやすくするため、極端に倍の長さ(テンポだけ50%遅くした版)にしてみました。

何も考えずに、その辺のありきたりな方法で普通に処理すると
 このようにロボットボイスみたいな感じになってしまいますが、


上のプラマイ10%の例と同じようにうまく処理すると
 こんな感じになり

前者よりは、かなりマシだと思います。さすがに2倍に引き延ばしてるので無理がありますが(笑)

さすがに楽曲の2mixに対してプラマイ10%のTime Comp/Expはキツいのですが、あえて実験ということでデータをのせておきます。

 オリジナル・ピッチ *1

 テンポだけ10%アップ

 テンポだけ10%ダウン


いかがでしょうか。ボーカルのみなら、おそらく大半の方が音質の低下は許容範囲に収まっていると感じていただけたと思います。

私が過去手がけたリミックス作品で、最大18%程度テンポを下げたものもありました。本来なら歌い直ししてもらいたかったのですが、スケジュールの都合上、ボーカルのみサウンドプロセッシングで切り抜けました。

原曲は現代風のアップテンポw な感じですが、私は80年代のサウンドを再現しようとBPM(Beat Per Minute)を157から130まで落としました。

 原曲(BPM = 157)*2

 リミックス(BPM = 130)*3



これはほんの一例ですが、また機会があれば様々なサウンド技術について、説明したいと思います。


* このポストに含まれる楽曲およびサウンドデータの著作権は、このブログのCreativeCommonsライセンスとは独立して管理されておりますので転載はご遠慮ください。

*1 (p) style-jam
*2 (p) delta srl
*3 (p) avex entertainment inc.




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9/17/2009

10月のJTPA ギークサロン

2009年10月9日にギークサロンのホストを務めさせていただくことになりました。

トピックは「ゲーム・携帯関連のサウンド技術について」(仮題)

ゲーム開発のサウンドに限らず、一般的な音楽制作現場の機材、フォーマット、技術などについて裏話を交えながら語りたいと思っています。

みなさんの興味動向に合わせて、ある程度アジャイルに進める予定です。

お時間のある方は、ぜひいらしてくださいね。
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9/16/2009

いろいろ整理中

以前書いていたブログやサイトの記事をBloggerにまとめ中。日付はその当時のもの。こうやって振り返ると月日が経つのも早いですね。
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2/07/2009

飛行機の中での面白い出来事



なかなか面白い出来事に遭遇したので、書いてみる。



今週はアメリカに戻る週。日本での仕事もほぼ終えてサンフランシスコ
行きの飛行機の準備を待つためラウンジでくつろぎ中。

昨年はほとんど空の上にいるんじゃねーの、ってくらい飛行機乗ったので、
ステータスだけ上がり、成田空港のラウンジが使えます。

ラウンジの窓からはこれから乗る747が見えます。
これからこの747上で、なかなか味わえない出来事に遭遇するとは
夢にも思わなかったですよ。



これが事件の舞台となる見取り図。

ちなみに1〜2列目がファーストで、すぐ後ろの3列目から
ビジネスクラス。 矢印のところから乗客は乗り込みます。

今回は貯まったマイルでビジネスにアップグレード。

しかもファーストクラスの後ろのゾーン、3列目のシートをゲット!

隣もいなくて快適な空の旅の予定。。。 だった。。。。。


俺はルンルン気分で座席に向かうと、何やら声が聞こえる。

俺が座ろうとしている席のうしろに、CA(キャビン・アテンダント)
を怒鳴りつけてる客がいる。

「オレを誰だと思ってるんだ!!!」

知らないですよ、と思いつつ、俺は怒鳴りつけてるオヤジの前の席に座る。。。

「オレ様は年間10回以上このサンフラン便に乗っているんだぞ!!」

CAはきっと、「あなた以上に乗っているお客様も多数おりますが。」
と言いたかっただろう。

「もう乗らねー!ANAには次からもう乗らねーぞ。」

と言い切っていたが、どうなんでしょう。

友人から、「ビジネスにはたまに変な客いるから気をつけてね」と
言われていたので、このことだったか、と思ったが、それを上回る
輩がいなすった!

いやー、気付かなかったですよ、最初は。

後ろのオヤジのオレ様発言に気を取られて。

その輩は一席離れた横にいた!

そいつはチンピラ風の客、ジョニーとでも呼ぼう。

ジョニーは我が物顔でファーストの席とビジネスの席を行ったり来たり
している。肩で風を切りながら。狭い機内なのに。

よく見ると、ジョニーの後ろにはCAが付いてなだめている。

「ここ空いてるからここでよくね?」とか言いつつ、ビジネスのはずなのに、
ファーストに座ろうとしている。

「お客様、こちらはあいにく……」

よくよく状況を観察してみる。

ジョニーをAとしよう。で、ツレの女B、ジョニーの舎弟Cの3人で今回は旅行
するっぽい。

しかし、取っている席は、ファースト1席とビジネス2席。

最初、女Bが一人でファーストに座っていたが、離れ離れになったジョニーAが、
「何でオレが野郎と二人で座んなきゃいけねーんだ!」と憤慨。

「アニキ、じゃあオレ、姉さんと代わりますよ。」とファーストに座っていた女B
と代わって、舎弟Cがファーストに座る。しかし。。。

「何でお前一人がファーストなんだ。馬鹿やろう!」

うん、なかなか空気の読めない舎弟だ。

舎弟Cが一人でファーストってのも気に食わないらしい。当たり前だよなー。

かといって、ジョニーが一人でファーストに座っても、舎弟Cと女Bが一緒に
いるのも気に入らないのだろう。

みなさん、ご察しのように、ファースト1席分のチケットで3人とも
ファーストに乗ろうとゴネているのだ。

ゴネてる最中、ファーストには誰も座らず、ビジネスの真ん中に3人
座ってその両隣にCAが片ひざついてジョニーAと舎弟Cのワケわからん
理屈を聞いている。

せっかくいい席取れたと思ったら、横はチンピラ・ジョニー、後ろは
ゴネごねオヤジ。

初めてですよ、機上で、しかもサラウンドでゴネリングを聞くのは。

で、トイレに行くふりをして、CAの方に向かう俺。

「まだ続きそうですかね?」と聞くと、

「心中お察しします。確実に!まだしばらく続きますので、お好きな席に
移ってください。荷物は私達が移します。」と。

「確実に」というあたり、おそらくブラックリスト常連な客なのだろう。
CAが4人ぐらい集まって相談してた。

好きな席にってことだったので、オレもファーストにと言おうとしたが、
さらに面倒くさいことになりそうだったので、フツーにビジネスの後ろ
の方にしました。

私がCAさんの心中をお察ししました。

飛行機の旅も、いろいろあって楽しい。

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1/22/2009

ビックリマンにビックリ



昨年の夏に実家に帰ったときのこと。


いつも田舎に帰っても、親が住んでいる新しい家の方に泊まる。

自分が高校まで過ごしたその部屋は、自営業の工場の2階で、
今、親が住んでいる所から車で5分ほどの所にある。

昨年、10数年ぶりにそこに行ってみた。周りは開発でなくなった
建物、新しく出来た道路などでパッと見は変わったけど、面影は残っている。

そして、俺は自分が18年間過ごした自分の部屋に続く階段を上り、
きっとクモの巣とかで汚れているのかと、恐る恐るドアを開けた。

その部屋は、まるで時間が止まったかのようにそのまま状態で残っていた。
想像と違うあまりのキレイさに拍子抜けしたが、同時に忘れかけていた
様々な記憶が駆け巡る。

そして、 祖父に買ってもらった学習机の引き出しを開けると、ゲーム
ウォッチやら 高橋名人の連射測定ガジェット「シュウォッチ(だっけ?)」、
バスケ部で使ってた マイボール、ビックリマンのシールなどが出てきた。

懐かしさが、こみ上げてくる。この部屋もいつ取り壊されるかわからない
から、 思い出になりそうなものをいくつか手元に残したいと思い、東京に
持ってきた。

で、先日、そのビックリマンのシールを入れたアルバムを都内の某所に
持ち込んだ。

200枚ぐらいあるから数千円ぐらいなればいいかなと。

査定のためしばし待つオレ。

「えー、お客様のこのシールは悪魔、お守りとかは全部まとめて500円
だったらお引取りできますがー」

愕然とするオレ。やっぱそうだよなー。

俺はシールをB4のアルバムに挟んでいたのだが、
「悪魔とお守りじゃなくて、こっちもあるんですがー」

店員がしげしげと見つめる。

いやー、始祖ジュラとかヘラクライストとかなかなかレアじゃねーの?
と思いつつ、 店員はフツーにパス。

しかーし!店員がある1枚のところでピタッと手を止めた。

しかも、今まで素手でシールを触ってたくせに、白い手袋をどこから
ともなく取り出した。

「最初っから付けろよー。」とは言いませんでしたが、何か店員の
目つきが鋭い。

まるで女の子を漁っているギラついた10代の目だ。

で、その店員が「しばらくお待ちください」と言い残し、店の奥に
行ってどこかに電話しはじめた。

「はい、え、はい、特にスリ傷もなく、え、えー、カドも欠けてません。
私も久々なもので手が震えてるのですが、95点ぐらいは付けられます。
え、えー、はい、はい。わかりました。」

お前、会話全部聞こえてんだけどさー。悪魔とお守りシール査定している
ときと態度180度違うじゃん。

何かを期待させる会話が思いっきり聞こえてんだよねー。

これで500円とか言ってみろ? 3階の売店の隣の部屋に閉じ込めるからな!
若芽の記事になっても知らねーぞ?

「えー、お待たせしました。お客様のこのヘッドシールはですねー」

どうでもいいヘッドから値段と状態の説明をし始める店員。

「あ、ハイハイ。」
俺は話を聞いているフリをしながら、片手に持った携帯でヤフオク相場を
チェックする。

ヤフオクによると、結構いい値段だ。

で、俺のは?

「全部で、ン万7500円」

ちなみに例の1枚が「ン万7千円」で、残りザコキャラ全部で500円!(笑)

直接金額書くのもアレなので、みなさんの妄想を膨らませてください。

まあ、20年近くたってもビックリマンに翻弄されるとは。

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11/12/2008

ヨセミテ国立公園



4ヶ月ぶりの更新になってしまいましたが、アメリカで元気にやっております。



ちなみにこの写真は最近やっと行ってきたヨセミテ国立公園。WinXPの壁紙はカリフォルニアのどこかで撮影したらしいですが、この写真もそんな雰囲気あるなと思ってしまったり。

で、

ブログを書くのに少々スタイルを模索したり、今進めているビジネスのことを書こうにも守秘義務的なところで書けなかったりと、まあ色々言い訳してみる今日この頃です。

ガジェット大好きな自分にとって日本で流行る1年ぐらい前に触れるので、日本で話題になるころには自分の中でブームはとっくに過ぎてしまう。例えば、Eye-fi や Chumby や A2DP
グッズなどなど、一年も前に遊びつくしたので、記事にするタイミングを完全に逃した感じw

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4/26/2008

アメリカの治安と防犯とエンタメゴコロ - Smile for the camera !

カリフォルニアの犯罪率は他の州と比べると低いほうだと思いますが、それでも日本に比べれば高いです。犯罪に巻き込まれそうになったことをアメリカ人の友人に話すと、みんな口を揃えて

「 Welcome to America ! 」

身の危険もジョークにしてしまうのか!?と。


犯罪に対して慣れているというか、心の余裕があるというか、日本が平和ボケしているのか、考え方を根本から変えさせられる。

まあ、どんな状況でもそれを楽しむエンタメゴコロは大切にしなきゃと思いました。

今回はそんなお話を章立てでお届け。




第一章  アメリカの治安について

5年前のデータで少し古いですが、在米日本大使館の犯罪統計情報 を見てみましょう。

日本と比較すると、アメリカの犯罪発生率は、殺人が約5倍、強姦が約17倍、強盗が約24倍となっています。日本では犯罪が増加傾向にあり、アメリカでは減少傾向にありますが、依然として、アメリカの犯罪発生率は日本と比べものにならないほど高い数値を示しています。アメリカは、安全になってきたといっても、日本と同じような感覚でいると大変危険であると言えます。 [ 在米日本大使館 ]

まあ、犯罪率が日本より高いこと、安全に対する意識を根本的に変えなければいけないことは、うすうす意識しており、それなりに防犯グッズを使っています。



第二章  防犯とエンタメゴコロ

続いて、先日、小さな町に買い物に行ったときの話。

突然ですが、ちょっとアンケート。



あなたはアメリカのダウンタウンからは離れた町の商店街の店のオーナーです。

店に置いてあるものは一つが数十万円以上なので、夜の防犯には気を遣います。

そこで、防犯カメラを導入することにしました。

カメラを設置しただけでは、「防犯」というよりは犯罪が起きてからの証拠を撮る意味合いが大きいので、防犯装置が設置してあることをフロントウインドウに告知することにしました。

あなたならどうする??


A. 「防犯カメラ設置中」 というステッカーを窓の端のほうに貼る

B. セキュリティ装置のアイコンが表示されているステッカーを窓の端のほうに貼る

C. セコムのようなセキュリティ会社のロゴのステッカーを窓の端のほうに貼る

D. 防犯カメラの方を示した矢印を窓の真ん中に貼る

E. 昼間の営業中の外観の問題があるので何も貼らない


私は日本の会社のオフィスを作った頃は、サーバをおいてあったりしたのでCにしましたが、

リテールの店となると事務所の防犯とは少々異なりますねー。



それで、

解答ですが、

上の選択肢にはない





Smile for the camea.

と書いてあるペライチの紙が貼ってあるだけ。

「 Welcome to America! 」 に通ずるなと思わされました。



第三章 フレンドリーなおじさん


実はその店には車を見ようと思って、フラっと入ったときに、何か80'sな感じな店だな〜と思い、よくよく店主をみるとおそらく60後半か70歳台のオジサン。

店の中はカウンターにこそパソコンとプリンターが置いてあるが、それ以外は車屋のはずなのにレトロなアメリカンバイク、時代を感じさせるアップライトピアノ、テーブルの上には果物とちょっとこ洒落た感じ。

店主は友人と思われるオジサンとお茶を飲みながら楽しそうに談話している。

自分を見つけるなり、陽気に話しかけてきてくれた。


一見して日本人だとわかったのか、定番の

「Are you Japanese? KO-N-NI-CHI-WA! ARI-GA-TTO-GO-ZA-I-MASU !」

こちらで生活していると、よく中国人に間違われるのだが、そのオジサンは一見して日本人と見破った。

普通のアメリカ人にしてみれば、日本人と中国人と朝鮮人は区別がつかないのが普通なのに。

「で、何か探してんの?」と

ちょうど店の中にあった車種にも興味があったので、

「これエンジンルーム見ていい??」というと喜んで見せてくれた。

しかし、少々放置プレイ気味でバッテリーが死んでいた。

そこから、バッテリーを交換したりといろいろその車を見るのに時間を費やしたのだが、値段の話になったときに、実はパソコンが調子悪いと。値段とかはこのパソコンの中の「ナンチャラカンチャラ」で管理してるんだと。

「ちょっとこれ見てくれないか?これ動かないから、最近車が売れてないんだ〜!ガハハ」

いや、おじさん、笑い事じゃないだろうと、思いながら診てみることにした。

結果からいうと、アプリが入ったディレクトリを何かの拍子で消したらしく、自動車販売用アプリが開かなくなっていた。エラーとパスの情報を元に原因がわかったので再セッティングにとりかかる。

「でも、おじさん、これって車の原価とかいろいろな情報が丸見えなんだけど」って言うと、横にいた友人のオジサンが「この店主とは長い付き合いだが、とても正直で信頼できるヤツなんだー!ガハハ!」と。

うん、確かに信用できるおじさんだなと(笑)

自分がキーボードをカチャカチャやっていると、友人のおじさんと「タバコ吸うかね?」とかすすめて来る。「いやタバコ吸わないんで、いいですよと」言うと、

「おおー!キミは New Generation だね〜。」と。

(うん、確かに俺は New Generationっていうリミックスチームをやっているがと 内心笑ってしまった。)

パソコンの再セッテイングに時間がかかることを察したのか、おじさんたちは店の外にタバコを吸いに出てしまった。俺一人店に残して。大切そうな書類とか机の上にあるのに。

で、さらにキーボードをカチャカチャやっていると客が入ってきた。その店は入り口が2つあるので、おじさんたちが出て行った入り口以外からも客が入ってくる。

「アンタ、店主?」

いやいや、どうみても俺はこの店のオーナーには見えんだろっと。

で、おじさんを呼びに行き客が来たことを知らせる。

客が帰る頃には、修復も終わり、

「おじさん、動くようになったよ」というと、

「おー、ジャパニーズはジニアスだよな〜」と友人と感心している。
いやいや、そんなことはないと言いながらも、喜んでくれたからよかったなと思い、出してくれた紅茶をすすった。

どんなときも終時「笑い」を忘れない。(大阪のツレのようだ。)



うん、このオジサンなら Smile for the camera ! と犯人に言うなと確信した瞬間だった。


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4/16/2008

平均化する世界



今回、日本とアメリカを短期間で行ったり来たりする機会が
あったので、そこで感じたことを書きたいと思います。



こんなこと考えたことありませんか??

今、自分が好きな物事がありますか?趣味でも仕事でも構いません。

それは、何ですか??それは世界で何位ですか?


その好きな物事は、「知識レベルが深いこと」が有効なのか、
「経験の深さ」が有効なのかわかりませんが、どちらにしても
「その道」でランキング(順位付 け)できますよね。

ランキングされるものもありますし。例えば草野球で優勝したとか、
コレクション数で世界一になったとか、壷を作らせたら日本一とか。
オリコンで1位になったとか。

その「自分が好きなこと」について「そのランキングを知る」ことは
継続のモチベーションにもなりますし、優勝祝いなどイベントの
きっかけにもなりますよね。

別の言い方をすれば、ランキングは「経済を動かす一つのきっかけ」。

まあ統計の業界の話ですが、そういった「一位」というのは状況や
前提を変えるだけでいくらでも「一位」を量産できるので、その人
が求める一番と異なることが多い、というか広告戦略的に踊らされる
人が多いといったほうがいいでしょうか。

映画の宣伝文句なんかいい例ですよね。「全米なんとか数ナンバー1」
輝いた映画!とか、新しい映画が出てくるたびに何とかナンバーワンを
謳っているのは、前提条件を変えているだけなんですよね。

一番にこだわる人は、前提条件を変えればいくらでも一番になれます。

数年前、携帯電話は日本が「一番」進んでいるとよく言われましたが、
そのときは何について一番なのかいまいち実感がわきませんでしたが、
今は感じることが出来ます。

以前も書きましたが、日本は0(ゼロ)から1(イチ)を作るのは
苦手ですが、1から10にするのは得意ですね。量産という意味では
なく、一つの「品質」を高めるという意味です。

それは海に囲まれ鎖国という時代を経て、焼け野原から立ち上がった
ハングリー精神で培われたものなのかもしれません。高度成長期の
日本をみると一つの物事に必死に取り組んで「作り込み」をした結果、
いつの間にか「品質を高める」ことになっていったのではと考えます。

日本では、クリスピークリームドーナツとかマクドナルドとか、いい例
ですね。こちらのモノと比べると「ものづくり」がやはり丁寧で日本の
方がおいしいです。(私が日本人だからそう感じるのかもしれませんが。)
車に関してもまだ上位だと思います。家のつくりとか見ても、日本の
「ものづくり」は丁寧ですね。

こちらで生活していると、話題がついつい「今の日本は〜」とか、
「日本をよりよくするには〜」といった話になります。こちらの著名な
方々の著書を拝読して も、日本人としてのアイデンテティを大切に
しているなと感じることが出来ます。それが仕事のモチベーションに
なったりしているのですが。

情報化が進む以前の時代は、上に述べたような「ものづくりの丁寧さ」
などで世界の中で「尖る」ことができましたが、これだけインターネット
で情報共有が進む、つまり平均化される世界の中、日本は、自分は、
あなたは、何で尖ることができるのでしょうか。

他人と同じことを美学としてきた日本。

今、個人個人の個性を尊重することを大切にしていかなければと思う
今日この頃です。

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2/14/2008

コンテンツというデータ

実は音楽を作る側の人間として、世間で「音楽」を「コンテンツ」と
呼ばれることに抵抗を感じてしまいます。

今日は、「作品」ではなく「コンテンツ」と呼ばれるようになって
しまった音楽の話。



コンテンツ とはIT用語辞典によると、

デジタルデータで表現された文章、音楽、画像、映像、データベース、
またはそれらを組み合わせた情報の集合のこと。


私は小学生3年生の頃に初めてコンピュータ言語に触れました。
任天堂のファミリーベーシックです。

ファミリーベーシックの記憶媒体はカセットテープだったのですが、
その後、NECのPC-8801mkII FRを触るようになり、プログラムの
記録メディアがフロッピーディスクになったときのカルチャーショックを
今でも覚えています。

この辺の詳しい話を書くと 長くなるので本日の要点だけ書きます。

当時、PC-8801mkII FRには、音楽とCGが同期したデモディスクが
付属していました。このデモを見たときに一つ、「ふと思ったこと」が
あります。

「この地球上のすべてのもの、例えば、車の場所、スピード、人の位置、
話している内容、ありとあらゆるこの地球上の情報を1秒間記録するのに、
どれだけの容量が必要なのだろう?このフロッピー何万枚分になるんだろう?」

当時、2Dのディスクは確か320KBだったので、自分の知っている限りの知恵を絞って、一人(一台)当たりに必要な情報量と、車の台数や、自然の木の本 数など、、、、、図書館で統計データを調べて算数しました。新しい記録対象が次々思いつくし、知っている単位はKB (キロバイト)だけなので、とてつもない桁になったりと、答えが出なかった記憶があります(笑)

なぜ iPhoneの写真を使ったかというと、単純に地球のイメージが欲しかったから(笑) このような地球の写真を見ると、幼い頃を思い出して、地球上のあらゆる情報の記録に必要な情報量を計算したくなってしまいます。

PCが普及する以前は、静的なその状態の記録だけを考えれば済んだのですが、PCはじめデジカメ、ビデオ等、デジタルレコーダが普及するにつれ、先日のエントリ>で書いたように、世界レベルで個人個人がコンテンツを生み出せる状況になってきているため、一人あたりが生み出す情報量は日増しに増えています。





Fig-080214

ここに示した図 (Fig-080214)は、2006年度のうちの会社の事業説明会のために作った説明資料です。
映像に関してのモバイルコンテンツとHD (Hi-Definition)コンテンツの予測みたいなことを書いていました。

これからのコンテンツは、家や映画館などそれなりに設備が整った環境でじっくりと視聴する高解像度のものと、気軽に視聴できるモバイルコンテンツの2方向 に進むと思います。もちろん、モバイルコンテンツもHDのベクトルに近づくとは思いますが明確に分かれていくと思います。

モバイルコンテンツの本質は、「いつでも・どこでも・誰でも」というところにあると思いますが、同時に「質より量」のような感じになってしまっています。 「いつでも・どこでも」という瞬間的な欲求を満たすだけの「コンテンツ」はいわゆる消耗品であり、そのときの人間の欲求が満たされれば捨て去られる運命に あります。

そのような消耗品にDRMをかけようとしている日本の業界の姿は、意味もなく「既得権益を守る」ことに必死ですね。DRMをかけてまで守る「作品」はどれ だけあるのでしょうか。そのときだけの流行に流されたり、一時的な欲求を満たすだけでなく、「本当に良い」ものはいつまでも残り続け、「作品」と呼ばれる ようになります。

このような「作品」と呼ばれるような秀逸なものを作り上げるには、多くの人の協力が必要だと考えます。

昨今、PCがあれば一人でもある程度の形にできてしまうので、ある程度のクオリティで世の中にリリースされてしまう消耗品音楽が増えています。映画のよう に脚本家、監督、カメラマン、キャスト、CGスタッフ等、役割分担をして、それぞれの分野で最高の能力を発揮しないと「作品」が作れないのと比較すると、 その違いがよくわかります。

現に、作詞、作曲、編曲、ミックス、マスタリング等、役割分担された作品は長く残り続ける傾向にあります。音楽って、「詩」が心に響くものもありますし、 「メロディ」が頭に残るものもありますし、もちろん両方が融合しているものも多いですよね。音楽は何か人間の感情を揺さぶる力を持っています。それにもか かわらず、PCが普及し携帯電話が一人一台持てる国では、感動が薄い音楽が溢れる時代になってしまいました。

そのため先進国では、音楽産業がコンテンツという消耗品 (筆者はインスタントミュージックと読んでいる)を作る産業になってしまった気がします。0(無)から1(有)を生み出すように創造するのではなく、放っ ておけば0になってしまう1を数多く作る産業になってしまったのかもしれません。モバイルというのは人を便利にする一方で、本当に大事な「もの」を衰退さ せてしまう諸刃の剣でもあることを心に留めておかなければならないと思っています。

そんな「消耗品の音楽しか聴いてないな」と心当たりがある方は、ぜひクラシック・コンサートに足を運んでみてください。音楽とは「耳だけで聞く」のではな く、「体で感じ」、「心に響く」ものであることが実感できますよ。モバイルで瞬間的な満足を得るのとは違って、長く感動が残ります。私なんか、クラシック コンサートの映像を見ているだけでも、「じわっ」とくるものがあります(笑)

このように、人の心を動かすことが携帯電話上で実現できないかと日々考えています。
(この第一弾が、「ケータイでもCDのように、こんなキレイな音がでるの〜!?」という、ケータイ向けリマスタリング技術の追求でした。)

モバイルでも「長く心に残るような体験ができる方法」を模索する私のアメリカでの活動はまだ始まったばかりです。
そんな本質に注目してこそ、ビジネスチャンスがありますよね。

これからは 「いつでも・どこでも・だれでも」手に入れられるオンライン&オフライン・コンテンツと、「今だけ・ここだけ・あなただけ」経験できる体験の融合によってコンテンツビジネスは活性化していくのではないかと考えています。

つまり音楽の例で言えば、ipodなどのデジタルミュージックプレーヤで再生できるデジタルデータやCD&DVDなどのオフライン(パッケージ)と、その アーティストのライブや公演に行くという体験の融合によって音楽産業は発展するでしょう。著作権などの権利処理がキーになっていくと思いますが、国や政府 などの壁を越える方法、アーティストに対する正当な分配モデルがうまく構築されるにはまだ時間がかかると思われますので、それまでは混沌とした状態がしば らく続くと思います。

これらがうまく処理されて初めて長く残る「作品」になっていくでしょう。

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2/07/2008

Simple is best 〜モノゴトの本質〜

シンプル イズ ベスト

本質的に重要なものが長く残っていく。

自分が好きなSONYに思いを馳せて、任天堂との競争から窺い知れる私達に必要なものは何なのか考えてみた。



つらつらと書き綴っているため読みづらい箇所もあるが、ご容赦いただきたい。


先日の「 iPhoneが日本の携帯業界に及ぼす影響 (ユーザ編)」というエントリでも書いた。
危機感を持って仕事をしなければ日本に明るい未来はないように感じている。

不安を煽っているわけではない。事実を客観的に述べただけなのである。例えば、PCの生産拠点は中国、iPod、DS、PSP、携帯などのデジタル・ガ ジェットは台湾で量産され、それらの機器に使用されるコア技術の大半はアメリカとヨーロッパが特許を持っている。バイオテクノロジーに関する特許もアメリ カ、プログラマはインド。

もはや日本は注目されていない。ここ数年のGDP世界ランクの転落ぶりには悲しいものがある。
では、国際社会で負けないためにはどうすればよいのか?

自分の好きな言葉の一つに「古きを訪ねて新しきを知る」という言葉がある。
悩んだときには、「古きを訪ねて」みよう。

ソニーの友人の話によると、社内では昔の話をするのはやめようという雰囲気になっているという。おいおい、いきなり「古きを訪ねちゃダメビーム」です か?? そういえば私が以前勤めていた会社でも「新しいものを作るときには以前のクリエーターの実績にしがみつかず、従来の発想を壊し、斬新な発想でモノ を作り出そう」とよく言われたものだった。

つまり、従来の成功事例という表面的なものに囚われるのではなく、従来の考えを壊す際も「人間にとって大事なものの本質とその先にあるもの」について考えなければいけないということ。

ソニー創設者の一人である井深さんはエンジニア畑の技術の人というイメージが強かったのだが、会社創立時の設立趣意書の文章を読むと、井深さんは改めてクリエーターであったのかと思いを馳せる。

会社創立ノ目的として「日本再建、文化向上ニ対スル技術面、生産面ヨリノ活発ナル活動。…戦時中、各方面ニ非常ニ進歩シタル技術ノ国民生活内ヘノ即事応用………国民科学知識ノ実際的啓蒙活動」

また1946年5月7日に行われた東京通信工業の設立式で
「大きな会社と同じことをやったのでは、我々はかなわない。しかし、技術の隙間はいくらでもある。我々は大会社ではできないことをやり、技術の力でもって祖国復興に役立てよう。」
と語ったという。

これらの理念は技術者にとって魅力的であるがエンジニアの欲求を満たすだけの自己満足でとどまらず、最終的には日本再建のことも考えるなど、「本質的に大 切にすべきもの」がシンプルに纏められている。戦争という、生きるか死ぬかという厳しい時代を生き抜いた人々の考えというのは、「マズローの要求段階説」 の最初のレイヤーから真剣に考えている。

私達の世代だと、生きることには不自由せず食べ物に関しても豊食の時代を過ごしてきてしまっているため、本質が見えづらいのか??(この件に関しては、また別の機会に投稿する)

最近の大企業がリリースするプロダクツやサービスは、兎角高機能化・高画質・高音質化に走っているものが多く見られる。私から見ればエンジニアの自己満足 や、無意味な広告戦略のための無意味な数字の羅列と過剰表現にも見える。マズローの要求段階説で言えば、途中からしか考えておらず、肝心の土台がない。


デジカメ − L版プリントに必要な画素数はせいぜい300万画素なのに、高画素数化で争っているところがある。

映像 − ハイビジョンは確かに美しい。フルスペックHDは技術先行でコンテンツが追いついていない。そもそも、HDコンテンツを必要としている人は人口のどれだけの比率がいるのか??

音楽 − オーディオインタフェースでは192kHz-24bit、ヘッドフォンなどでは再生周波数100kHz、といったものも見受けられるが、字のごとく音楽とは本来「楽しむ」ものではないのか??

ゲーム − ゲーム機は暇をつぶしたり、楽しんだりするもの。高画質化・高音質化する必要があるのか??


ゲームの高画質化・高音質化の必要性については、任天堂の岩田社長の言葉がそのすべてを物語っている。


「(一般消費者の)ゲームへの無関心が最大の敵だ。」


ソニーをライバル視していないわけではないと思うが、技術に注目しているのではなく、本質的なことを捉えている良い例だと思った。Wiiに使用されているプロセッサは最新のものではないし、PS3のパワーと比較すると少なく見積もっても数倍以上の差がある。

「とても高性能なプロセッサを作りました」 -> 「だからHD対応の高画質のゲームを作りましょう」 というのはエンジニアの自己満足に走ってしまい、ゲームをやる人がどれだけ高画質なものを求めている のか、またゲームをやらない人は何を求めているのか、本質を見誤ったのかもしれない。ここでいう本質とは、結果としてわかったから言えた結果論としての 「本質」なのかもしれないが。。。

まあ、そうだとしても、任天堂はソニーのプレステ1〜2で苦戦を強いられている間、ゲーム機を売るために「ゲームをやらない人々」を増やすためにはどうし たらいいかということを危機感を感じながら考えていたはずだ。任天堂はなかなか新しいものを導入しようとしない風土だと知り合いに聞いたが、そういった厳 しい状況下でも本質的に必要かつ斬新なものを慎重に取り入れているからではないだろうか。それは人材に関してもそういうポリシーらしく、中途採用などは新 卒採用に比べて極端に少ない。そんな任天堂の従業員一人当たりの売上高はトヨタやgoogleを軽く凌駕している。

会社の規模がある程度大きくなると、会社として「Going Concern」という使命がある以上、ベンチャースピリットのような考えは希薄になっていってしまうが、任天堂はうまくバランスを保っているところを見 習いたい。また、岩田さんという若い方に社長の座を譲った山内さんの判断も尊敬に値する。

ソニー井深さんの設立趣意書や、任天堂の山内さん、岩田さんに学べるものは、「厳しい状況下でも本質を見据え、果敢に新しいものを作ろうとする心構えと、目先の問題だけに囚われずにあるべき姿をもとに大きな目標をたて、常にそれを追求していこうとする姿勢」である。

一見複雑そうな問題も、分解して考えればシンプルなものに落ちるはず。

シンプル イズ ベスト

本質的に重要なものが長く残っていく。

自分も日本人として生まれた誇りを胸に抱きつつ、これからの未来、本質的に重要なことを捉えて仕事をしていければと思う今日この頃である。


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1/27/2008

モノを書くこと

ブログで書くことが日本でも当たり前になってきたが、今日はその「書くこと」について少々考えてみる。

ブログを書くこと、SNSでカキコすること、Twitterでつぶやくこと。「web上で書く」ことに変わりはない。

日本のニュースを見ていると「ブログ炎上」が話題になるが、なぜそういうことが起きるのか?日本語でしか書いていないのであれば、ほぼ日本人しか読まないと思うが、そもそも「web上で書く」というのは、自分が想像しているよりも”はるかに”多く、また想像もつかないような価値観を持っている人たちにも読まれるということを意識しなければいけない。ブログを炎上させられてしまう人々は、その価値観や倫理・道徳といったことがフツーの日本人のそれらと違うことや、内輪ならウケると思っていたネタが世の中に出たら叩かれるといった塩梅ではないだろうか。

そもそも「炎上」するのは議論が活発化している場合もあるので、ポジティブな面もあるとおもうが、「炎上」というネガティブな表現を使ってしまうあたりが議論に慣れていない日本文化の現れなのだろう。

学校教育でも、国語+道徳+情報倫理みたいな感じで議論とwebライティングを取り入れればいいのに。でも、今の日本の状態ではしばらく先だろうな。せいぜい掲示板で陰口を言い合うネット版いじめみたいなweb利用なのかなぁ。そうしたらいじめられた子はネット嫌いになったりして。

ところで、ブログ炎上などが話題になり始めたのは、誰でもweb上にテキスト・写真・音楽・動画といった情報を簡単にしかも無料で発信できる世の中に急速になりつつある歪でもあるように思う。情報を発信した本人は、個人情報を特定されて命を奪われる危険を背負うリスクまでは想像しないと思うが、非道徳的・偽りの情報を発信された企業などは多大な損害を被るリスクがある。

一方では、出会ったことがない人でも、その人の考え方や過去の経験を知ることができるので、コミュニケーションを図る上では非常に有効だ。

でも、Twitterはゆる〜い「つぶやき」だから、そんなに心配しなくてもよい、と侮ってはいけない。その「つぶやき」はすべてアーカイブされているので、その人の行動パターンや嗜好などが後々わかってしまう。

SNSもリアル世界の本当の自分のことを書く人もいれば、全く違う人格をweb世界に作り上げる人もいるだろう。USでは自分の子供をいじめられた親が、いじめた子供に対して異性のフリをしてSNSで近づき、自殺に追いやった例まである。また、「mixi疲れ」のように、本人のライティング能力を超えて必要以上の更新を迫られて突然書くのをやめてしまうのも珍しくない。むしろ、更新するネタがないから毎日の食事の写真を撮る人も多いのではないだろうか。それはそれで、その人の好き嫌いがわかるから面白いのだが(笑)

このように、「web上で書くこと」というのは、少なからず社会や人に何かしろの影響を与えている、もしくは今後与えるということを意識しなければいけないと思う。

私は理系なので、書く文章の中に専門用語や特殊表現が多くなってしまう。つまりITリテラシーがある程度ある人向けに書いている部分もある。(ITリテラシーがない人でもわかるように書いてもいいのだが、例えが多くなりすぎて書く量と時間が大幅に増えてしまうため、このブログは割り切って書いている。)

というか、テキストマイニングして、ブログのタイトルの横にでもITリテラシー何個星とか、金融リテラシー何個星とか自動で表示するプラグインでもあれば理解の助けになるのかな。

「あなたの投稿する記事は道徳的に批判を受ける可能性のある表現や写真を含んでいます」みたいなチェックエンジンを作ってもいいかも。未成年向コンテンツフィルタは大人の余計なお節介かもしれないけど、このチェックエンジンはwebライティング経験が浅い日本人にしか受けないかな。

まあ、読者がどれだけ真剣に読んでくれているかは別としても、「web上で書く」ことっていうのは、書いた本人が思っているよりも影響力があるってことですね。

しかし、内閣府の「インターネット上の安全確保に関する初めての世論調査」結果が発表されましたが、うーん。日本は大丈夫かと思ってしまう。

自分が海外にいるから、その状況が大げさに見えるだけなのか?
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2/07/2007

DJ集団でリミックス制作


DJ集団で制作したBoom Boom Fireから
8年近く経ち、ひょんなきっかけで 集まり、
またまたみんなで制作してます。

横田さん(横田商会)
市川さん(B4 ZA BEAT)
自分(New Generation)
もっちー(コーラ普及委員会)
ガンちゃん(岩本商事)

そのうちSEBに収録されると思います。
今回もアナログ作るみたいです。



乞うご期待!
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4/05/2006

ローリング・ストーンズ来日記念



今、ローリングストーンズが来日公演してますが、
voのミックジャガーの弟、クリスジャガーも来日してます。

彼もバンドをやっておりまして、CDも出してます。
そんなクリスが本日名古屋公演の準備で忙しい前日、
うちのスタジオに遊びに来てプライベート・ライブ
をやってくれました。

最初はラジオ番組の収録だけの予定だったのですが、
なんと生演奏で2曲歌ってくれました。

突然の 訪問だったので、嬉しく思います。
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3/31/2006

携帯電話がいっぱいあるスタジオ


忙しいと言い訳はできんのですが、音楽制作活動が
順調です。

最近はスタジオに携帯電話を数十台置いて、
着メロ、着うたもふまえた制作をしてます。

携帯も一昔前のシンセやパソコンの性能もっていますよね。
FMシンセ育ちの自分にとっては音作りにはまってしまうと
時間を忘れてしまいますね。


そんな合間に CDの音源制作も。

ユーロ、トランス、テクノ、3週間で10曲作りました(笑)

おねがいマイメロディ リミックスアルバム白盤

おねがいマイメロディ リミックスアルバム黒盤

リミックスはDead Or Aliveを意識したちょっと
懐かしい感じにしたものから最近のトランス系まで。

さらに90年代前半のユーロからバリバリV系まで
ミーハー仕様です。サイケもやりたかったんですが、
リスナーのことを考えて無難にやりました(笑)
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10/12/2005

スタジオ建設の経過3

先日のところからは、ひたすら壁を分厚くする工程なので、
はしょります。

でも、ここからまだ機材の設置とワイヤリングというヤマバ
が残ってるので、今日現在、まだ完成しておりません。。。
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10/09/2005

スタジオ建設の経過2

今日は3分クッキング的進行でスタジオ建設経過をご紹介。


え〜、先日の建ちました柱に、こちらに用意しました数トンの
プラスターボードを重ね貼りしていきますと。。。。。。。


このようにになります。

あ、プラスターボードはあらかじめ下ごしらえをしておいてくださいね。

「ちょっと多めかな〜」と思うぐらいが適量です。

以上、急ピー(ッチ)3分建チックでした。
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10/08/2005

スタジオ建設の経過


今日は柱が建った。 一番外側の柱ね。

ん?一番外側ってどういうこと?
って思った貴殿のためにちょっと解説!

スタジオはいくつか作り方があるが、基本は部屋の中に部屋を作っていく。
昔、立方体のサイコロを開けるとまた一回り小さいサイコロが入っていて、
また開けると……というオモチャがあったけど、そんな感じです。はい。

分厚い壁を作って、さらにその内側にも分厚い壁を作って、天井はゴムが
中間に入った金具で建物の躯体から釣り、床と壁は振動を吸収するガラス
繊維(綿 の強力なヤツ!?)で躯体から浮かす。つまり最終的に人が入る
空間は建物の躯体には6面とも直接は触れてないので、振動が外部に
伝わらない(=遮音)構造に なる。

一番外側の壁の柱しか建ってないのに、中に立ってみて、
「おっ、割と広いじゃん。これならアレとコレとソレが置けるなぁ〜」

なんて妄想してみた。 まぁ、束の間の喜びってやつですよ。はい。

ここからそれぞれの壁が60cm近く内側に迫ってきて、部屋は
縦横それぞれ120cm近く狭くなるわけです。

まぁ、束の間の喜びってやつですよ。はい。

「えっ、割と狭いじゃん!これじゃあアレしか置けね〜」
なんて現実が待っているのに orz
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10/03/2005

スタジオも3回建てなさい?

よく言うじゃないですか。
自分が納得した家が建つまで3回は建てろって。

スタジオもそうだなと、最近思います。



この写真は1つ目にあたる前のスタジオ。稼働は1年少々と
短かったけど、手作りだったので割と気に入ってました。
自分でも気に入っているSEB160はこのスタジオで制作。

このスタジオの不満は、ラージモニタがなかったこと。
やっぱダンスミュージック作るんだったら、聞いていて腹に
ドンと響くキックとベースを作り込まないとね。

DJやってたときは、制作した音源をCD-Rに焼いて営業終了後とか
かけて、「あ、Lowがたりないな」とか「Hiが出過ぎだ」とか
判断できたけど。



はるばるフィンランドから木箱に入って、届けられた1038B。

というわけでラージモニター(通称ラージ)の選定にも時間を
かけました。こんなことしてたから工期が遅れたのか? (笑)

結局、Genelec 1038Bとmusikelectronic geithain RL901の2つに
絞って実物を聞き比べた結果、Genelecに軍配が上がりました。

爆音で聞いても3次元的な広がりと定位がはっきりわかるので、
ロック系なんかは目をつぶればそこに演奏者がいる感じです。




人と比べると、そこそこ大きいことがわかるかな?これを
フラッシュマウントで取り付けることにもコダワリました。
(注:フラッシュマウント=壁にスピーカーを埋め込んで設置する方法)

フラッシュマウントにすると低域の出方が全然違うので、
これも譲れない一線で、職人さんを泣かせました(笑)
埋め込みの角度とか、微妙な高さとか。

ほら、B型ってこだわるとこにはトコトンこだわるじゃないですか(笑)
興味がないことには見向きもしないですけど。
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