4/29/2008

imode.net は ツカエナイ




普段こいつらを持ち歩いているわけですが、

いい加減イヤになってきました。VAIO TZとかMacBook Airとか軽量モバイル持っている意味ないジャーンってくらい重量相殺されますね。

で、結果、持ち歩くケータイはせいぜい2台かなと。



DoCoMo端末はimodeメールで日本の仲間と連絡を取り合うために持ち歩きリストからはハズせないと思っていたのですが、imodeメールをPC上でやりとりできる「imode.net」というサービス を使えば、まあDoCoMo端末持ち歩かなくて済むと思い、しばらく使ってみた感想です。

結果からいうと、

「DoCoMo端末を持ち歩きリストからはハズせなかった」 = 「imode.netは(私にとっては)使い物にならなかった」

原因は

1. Windowsの IEのみ対応
  (Macは論外、Win使っててもFireFoxやOpera、Win版Safariはアウト)
2. Win上のテキストエディタ等で作ったテキストすらコピペできない。
3. 動作が遅い。
4. 海外ではしっかり課金される

また変にセキュリティ厳しくしているところがあって、ログインの際は

A.ケータイにワンタイムパスワードを送信
or
B.ケータイにimode.netにログインしたことを通知

つまり、ログインする際には必ずケータイにメールが飛んでくる。

自分はBを選んでいたが、はっきり言ってウザイです。

「4. 海外ではしっかり課金される」について

実は imodeメールを海外で使う 際には、1通当たり最低50円かかります。

これは送信しても、受信しても 「1通最低50円」です。
(ケータイのimodeアイコンが点滅している間に送受信をすれば「+パケ代」のみですが、ケータイ閉じたり、終話ボタン押したりすれば、imodeコネクションが切れて、次は再課金です。)

つまり imode.netを使っても、海外では文字数が多いメールをやりとりする際や、デコメを使う際にはパケ代で多少トクするかもしれませんが、最低料金50円はログイン通知メールを飛ばすことによって稼いでるわけですね。ドコモさん。

あーあー、iPhone上でimode.net使えるかと思ったんですがねー。

まあ、imode.netはドコモさんにとっては諸刃の剣でしょうね。

PCでデコメ利用を促進して、パケホーダイ未加入者からパケ代を稼ぐことはできるもしれませんが。

いっそのこと、iPhone用 imodeサービスやればいいのに。

ナンバーポータビリティで「端末代と通信費の分離」という意味では、ようやく他国のサービスレベルになってきましたが、imodeのような鎖国モデルはこれからの時代、「オープン化・タダのり経済」の流れからすると、流行らないですよね。

imode.netはそれを改善するきっかけになるか!?と期待していたのですが。


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4/26/2008

アメリカの治安と防犯とエンタメゴコロ - Smile for the camera !

カリフォルニアの犯罪率は他の州と比べると低いほうだと思いますが、それでも日本に比べれば高いです。犯罪に巻き込まれそうになったことをアメリカ人の友人に話すと、みんな口を揃えて

「 Welcome to America ! 」

身の危険もジョークにしてしまうのか!?と。


犯罪に対して慣れているというか、心の余裕があるというか、日本が平和ボケしているのか、考え方を根本から変えさせられる。

まあ、どんな状況でもそれを楽しむエンタメゴコロは大切にしなきゃと思いました。

今回はそんなお話を章立てでお届け。




第一章  アメリカの治安について

5年前のデータで少し古いですが、在米日本大使館の犯罪統計情報 を見てみましょう。

日本と比較すると、アメリカの犯罪発生率は、殺人が約5倍、強姦が約17倍、強盗が約24倍となっています。日本では犯罪が増加傾向にあり、アメリカでは減少傾向にありますが、依然として、アメリカの犯罪発生率は日本と比べものにならないほど高い数値を示しています。アメリカは、安全になってきたといっても、日本と同じような感覚でいると大変危険であると言えます。 [ 在米日本大使館 ]

まあ、犯罪率が日本より高いこと、安全に対する意識を根本的に変えなければいけないことは、うすうす意識しており、それなりに防犯グッズを使っています。



第二章  防犯とエンタメゴコロ

続いて、先日、小さな町に買い物に行ったときの話。

突然ですが、ちょっとアンケート。



あなたはアメリカのダウンタウンからは離れた町の商店街の店のオーナーです。

店に置いてあるものは一つが数十万円以上なので、夜の防犯には気を遣います。

そこで、防犯カメラを導入することにしました。

カメラを設置しただけでは、「防犯」というよりは犯罪が起きてからの証拠を撮る意味合いが大きいので、防犯装置が設置してあることをフロントウインドウに告知することにしました。

あなたならどうする??


A. 「防犯カメラ設置中」 というステッカーを窓の端のほうに貼る

B. セキュリティ装置のアイコンが表示されているステッカーを窓の端のほうに貼る

C. セコムのようなセキュリティ会社のロゴのステッカーを窓の端のほうに貼る

D. 防犯カメラの方を示した矢印を窓の真ん中に貼る

E. 昼間の営業中の外観の問題があるので何も貼らない


私は日本の会社のオフィスを作った頃は、サーバをおいてあったりしたのでCにしましたが、

リテールの店となると事務所の防犯とは少々異なりますねー。



それで、

解答ですが、

上の選択肢にはない





Smile for the camea.

と書いてあるペライチの紙が貼ってあるだけ。

「 Welcome to America! 」 に通ずるなと思わされました。



第三章 フレンドリーなおじさん


実はその店には車を見ようと思って、フラっと入ったときに、何か80'sな感じな店だな〜と思い、よくよく店主をみるとおそらく60後半か70歳台のオジサン。

店の中はカウンターにこそパソコンとプリンターが置いてあるが、それ以外は車屋のはずなのにレトロなアメリカンバイク、時代を感じさせるアップライトピアノ、テーブルの上には果物とちょっとこ洒落た感じ。

店主は友人と思われるオジサンとお茶を飲みながら楽しそうに談話している。

自分を見つけるなり、陽気に話しかけてきてくれた。


一見して日本人だとわかったのか、定番の

「Are you Japanese? KO-N-NI-CHI-WA! ARI-GA-TTO-GO-ZA-I-MASU !」

こちらで生活していると、よく中国人に間違われるのだが、そのオジサンは一見して日本人と見破った。

普通のアメリカ人にしてみれば、日本人と中国人と朝鮮人は区別がつかないのが普通なのに。

「で、何か探してんの?」と

ちょうど店の中にあった車種にも興味があったので、

「これエンジンルーム見ていい??」というと喜んで見せてくれた。

しかし、少々放置プレイ気味でバッテリーが死んでいた。

そこから、バッテリーを交換したりといろいろその車を見るのに時間を費やしたのだが、値段の話になったときに、実はパソコンが調子悪いと。値段とかはこのパソコンの中の「ナンチャラカンチャラ」で管理してるんだと。

「ちょっとこれ見てくれないか?これ動かないから、最近車が売れてないんだ〜!ガハハ」

いや、おじさん、笑い事じゃないだろうと、思いながら診てみることにした。

結果からいうと、アプリが入ったディレクトリを何かの拍子で消したらしく、自動車販売用アプリが開かなくなっていた。エラーとパスの情報を元に原因がわかったので再セッティングにとりかかる。

「でも、おじさん、これって車の原価とかいろいろな情報が丸見えなんだけど」って言うと、横にいた友人のオジサンが「この店主とは長い付き合いだが、とても正直で信頼できるヤツなんだー!ガハハ!」と。

うん、確かに信用できるおじさんだなと(笑)

自分がキーボードをカチャカチャやっていると、友人のおじさんと「タバコ吸うかね?」とかすすめて来る。「いやタバコ吸わないんで、いいですよと」言うと、

「おおー!キミは New Generation だね〜。」と。

(うん、確かに俺は New Generationっていうリミックスチームをやっているがと 内心笑ってしまった。)

パソコンの再セッテイングに時間がかかることを察したのか、おじさんたちは店の外にタバコを吸いに出てしまった。俺一人店に残して。大切そうな書類とか机の上にあるのに。

で、さらにキーボードをカチャカチャやっていると客が入ってきた。その店は入り口が2つあるので、おじさんたちが出て行った入り口以外からも客が入ってくる。

「アンタ、店主?」

いやいや、どうみても俺はこの店のオーナーには見えんだろっと。

で、おじさんを呼びに行き客が来たことを知らせる。

客が帰る頃には、修復も終わり、

「おじさん、動くようになったよ」というと、

「おー、ジャパニーズはジニアスだよな〜」と友人と感心している。
いやいや、そんなことはないと言いながらも、喜んでくれたからよかったなと思い、出してくれた紅茶をすすった。

どんなときも終時「笑い」を忘れない。(大阪のツレのようだ。)



うん、このオジサンなら Smile for the camera ! と犯人に言うなと確信した瞬間だった。


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4/18/2008

web 3.0 Noise Filter



web2.0が「集約」であったとすれば、web3.0時代に必要なもの−集約
されたもののなかから「本当にあなたが欲しい情報」を抽出するのを
手助けしてくれるプラグイン - の登場です!



* 本当はエイプリル・フールに公開しようと思っていたのですが、
まんざら嘘でもないのですけど、ネタです。

web2.0 とか 3.0とかバズワードっぽく使うのがあまり好きではない。
web2.0の次というかwebの未来を表す言葉としてweb3.0が適しているか
どうかということはさておき、現時点で人に説明するために最適な言葉
かと思い敢えて使おう web3.0。

googleが無名の頃は、程よく自分の欲しい情報がかなり高い確立で
手に入った記憶がある。

私はここ最近は音響エンジニアリングを嗜んでいたこともあって、
これからのwebの未来を音響エンジニアリングのテクノロジーを
使って何が出来るか考えることが多い。

サーチエンジンがユーザの求める結果を返すことは、求める情報群を
「信号」に、不必要な情報群は「ノイズ」に例えると、S/N(信号
対雑音比)を良くすることともいえる。

今、研究しているのはweb3.0時代の到来に備え、「あなたが欲しい
コンテンツ」を見つけ出すのを手助けするプラグインだ。

現在の音響分野におけるノイズリダクションは軍事技術の応用もあり、
我々が想像しているよりも進歩している。

「メタルテープ・クロムテープ」と聞いてピンとくる方は、私と同じ
70's〜80's時代にカセットテープでレコードからダビングに
勤(いそ)しんだ経験 を持っているかたですな。レコードから録音
しているときなんか、家族に「し〜っ!!」とか言って会話ノイズが
入らないように苦労したものでした。またノー マルテープ特有の
ヒスノイズなんかにも悩まされました。

そんな当時、「ドルビー」ってありましたよね。現在は
ノイズリダクションというよりは、音場プログラムの方をやってますけど、
まあ詳しくはググってください。そのドルビー、当時ヒスノイズを消して
S/N比を上げる技術として画期的でしたよね。
まあ、高域も曇っちゃってたんですけど(笑)

あんな感じでweb上の情報もノイズフィルタリングすれば、欲しい情報を
抽出しやすくなりますよね。スパムフィルタリングなんかは正に
「webノイズリダクション」の第一世代でしょう。

先日の「平均化されていく世界」のトピックの延長でもあるのですが、
中心極限定理的な考えをすれば、リアル世界とweb上の世界でwebを
使用する人口が今後増加してリアルの人口に近づくという仮定のもと、
ノイズリダクションに「正規分布」を用いて。。。。。

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4/16/2008

平均化する世界



今回、日本とアメリカを短期間で行ったり来たりする機会が
あったので、そこで感じたことを書きたいと思います。



こんなこと考えたことありませんか??

今、自分が好きな物事がありますか?趣味でも仕事でも構いません。

それは、何ですか??それは世界で何位ですか?


その好きな物事は、「知識レベルが深いこと」が有効なのか、
「経験の深さ」が有効なのかわかりませんが、どちらにしても
「その道」でランキング(順位付 け)できますよね。

ランキングされるものもありますし。例えば草野球で優勝したとか、
コレクション数で世界一になったとか、壷を作らせたら日本一とか。
オリコンで1位になったとか。

その「自分が好きなこと」について「そのランキングを知る」ことは
継続のモチベーションにもなりますし、優勝祝いなどイベントの
きっかけにもなりますよね。

別の言い方をすれば、ランキングは「経済を動かす一つのきっかけ」。

まあ統計の業界の話ですが、そういった「一位」というのは状況や
前提を変えるだけでいくらでも「一位」を量産できるので、その人
が求める一番と異なることが多い、というか広告戦略的に踊らされる
人が多いといったほうがいいでしょうか。

映画の宣伝文句なんかいい例ですよね。「全米なんとか数ナンバー1」
輝いた映画!とか、新しい映画が出てくるたびに何とかナンバーワンを
謳っているのは、前提条件を変えているだけなんですよね。

一番にこだわる人は、前提条件を変えればいくらでも一番になれます。

数年前、携帯電話は日本が「一番」進んでいるとよく言われましたが、
そのときは何について一番なのかいまいち実感がわきませんでしたが、
今は感じることが出来ます。

以前も書きましたが、日本は0(ゼロ)から1(イチ)を作るのは
苦手ですが、1から10にするのは得意ですね。量産という意味では
なく、一つの「品質」を高めるという意味です。

それは海に囲まれ鎖国という時代を経て、焼け野原から立ち上がった
ハングリー精神で培われたものなのかもしれません。高度成長期の
日本をみると一つの物事に必死に取り組んで「作り込み」をした結果、
いつの間にか「品質を高める」ことになっていったのではと考えます。

日本では、クリスピークリームドーナツとかマクドナルドとか、いい例
ですね。こちらのモノと比べると「ものづくり」がやはり丁寧で日本の
方がおいしいです。(私が日本人だからそう感じるのかもしれませんが。)
車に関してもまだ上位だと思います。家のつくりとか見ても、日本の
「ものづくり」は丁寧ですね。

こちらで生活していると、話題がついつい「今の日本は〜」とか、
「日本をよりよくするには〜」といった話になります。こちらの著名な
方々の著書を拝読して も、日本人としてのアイデンテティを大切に
しているなと感じることが出来ます。それが仕事のモチベーションに
なったりしているのですが。

情報化が進む以前の時代は、上に述べたような「ものづくりの丁寧さ」
などで世界の中で「尖る」ことができましたが、これだけインターネット
で情報共有が進む、つまり平均化される世界の中、日本は、自分は、
あなたは、何で尖ることができるのでしょうか。

他人と同じことを美学としてきた日本。

今、個人個人の個性を尊重することを大切にしていかなければと思う
今日この頃です。

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